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⑤a 8.検査・選別

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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章立て構想がとして、主要な章をピックアップして、
残ってしまった管理点をカテゴライズした結果の
ような内容となってしまっている気がする。
文書体系としてのビジョンを整えて再構成すると、
また違った形になるかもしれない。

この8.検査・選別には以下の管理点が含まれていて
その概要は以下の通り。
8.1 インプット/商品の検査
 仕入品 ➡ 確認:7.2.4
 商品 ➡ 商品仕様:5.3 HACCPやOPRPに
8.2.1 原子力災害への対応
 立地(圃場:17.10、土:15.1)
 購入品(土:15.1.1、水:16.1.1、肥料:25.1.3)
 出荷する商品(農産物) 例:全数検査
 ➡ リスク評価して必要なら合理的対策を
8.3 商品の取扱い
 ※選別 or 識別 ⇨ 識別:10.トレーサビリティ
 選別とは「選り分けること」とある
 ⇨ リスク評価:17.4(青果物の保管)
⑤a 8.検査・選別_b0391989_09303948.jpg
ここで言う「検査」とは、どのような検査なのか。
検査には、その方法・手順と、適・不適の基準が必要
であり、その検査項目は法令や社会等からの要求仕様
等に依存する。
それらの想定や条件設定を理解せずに、この管理点に
対応をするために何をしたらよいかを考えても、答え
は出てこない。

必要な検査はやらないといけないという思い
 ・要求されたからやるとしてよいのか?
 ・なんとなく必要だからやるのか?
こういったことが曖昧だと検査結果をフィードバック
できない。
フィードバックできない検査結果は検査をすることが
目的になっている。検査は確認の手段であって、目的
にしてはならない。
さらに、確認も一つの手段、何のための確認か、何故
その確認が必要か? この答えがない場合は、手段が
目的になってしまっている。

次いで、「選別」があるが、管理点の文言表記にも、
適合基準にも、「選別」はなく、「識別」がある。
しかし、「識別」は後の章立てである
10.識別とトレーサビリティ
の章に表記があり、
10.2 他農場の農産物の取扱い
ということで、並行取扱いの観点となっている。

10.2 での識別は、端的には、認証農産物か、そうで
はない農産物なのか、という識別となっている。

ここでの章では、商品仕様に合致するものと、合致し
ないものの識別であって、一般的な農場では廃棄物に
なっているものとなる。
いわゆる良品ではないものは、B級品で販売していた
り、作業従事している方に供与することもあるでしょ
うが、B級品は商品仕様を作成し、現物供与する場合
は食品安全的には自己責任の範囲になるように申し合
わせしておくとよいでしょう。
※税務的には現物供与として給与の扱いになるかも

管理点5.3 商品仕様の明確化 と、
管理点5.4 生産工程の明確化 は、ペアになるもので
商品ごとに作成しているので、この生産工程における
農場活動としてやるべきこととしてみれば、当然の
如く、
・インプットの受入れ時の確認
・選別作業や工程管理
・検査結果による措置
・逸脱による措置
・出荷商品の出荷可否判断
等が機能しているはずですね。(仕組みがある)

このような仕組みを整えてから、関係する管理点で
その機能や仕組みを見直す方が混乱しないでしょう。
管理点に合わせて仕組みを構築するのは、このような
リスクや無駄があるという理解も必要ですね。


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by tm3381 | 2020-01-24 08:00 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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医薬品製造にかかわることのスキルアップを行って
いると、GAPでも参考にすべきことをたくさん
学べることがある。
また、GAP推進においても、HACCPにおいて
も、お金で買えるものだけで済ませることはなく、
人の問題がクローズアップされてくる。

これらの仕組みはすべてソフトウェアなのだという
こともよく耳にする。
そのような人の特性とヒューマンエラーとの関係が
記事になっていたので、一部を紹介したい。

変革した意図を理解せず、業務をトップダウンする
と、ルールの変更を理解しようとせず、指図されて
ことのみを行おうとする。
ということのようです。

何故か? それには個人差は少なく、人間が数万年
を以てして取得した脳の機能であるとのこと。
理解させずにトップダウンする業務変革で起きること_b0391989_08452838.jpg
1.脳の省エネ機能
脳は基本的にさぼるように機能されている。脳は体重
の2%しかないのに、脳が全エネルギーの20%以上
消費するためであり、この機能は生命の存続、つまり
飢餓に対応するために必要な機能であった。

この省エネ機能は、得意の分野を優先しようとする。
何故か? エネルギーを温存するため、脳は余計な
思考をしない。(エネルギーを使わない) すると、
ある技術を習得し、定例的な作業については、条件
反射的に体が反応できることになる。
これは、「慣れ」とか「飽き」と言われるもので、
練習を積み重ねる等、脳に同じ刺激が繰り返される
ことにより、その刺激に対して馴化が起きる。
※馴化(じゅんか、英: Habituation)

例えば、ルーチンワークでは、通常の流れで処理して
しまい、本来チェックすべきことが漏れてしまう。
慣れ親しんだ行為ではリスクを感じないことも多い。
このような人の特性を理解しておくことは、リスク
マネジメントとして重要なポイントとなる。

ヒューマンエラーは、慣れるまでのエラーと、慣れて
しまってのエラーがある。
ヒューマンエラーの発生のメカニズムを考え対応する
ことが肝心である。

例えば・・・
50%の発生リスクがあるとき、リスクの発生が
 高いと判断して、中止するか、
 低いと判断して、進めるか
という問いかけにどのように対応するか

この問題は、発生という一面しかとらえていない、
という点である。
ポジティブ思考もネガティブ思考も必要であり、
そのバランスが必要なのだということである。

教育訓練の場面でも、
 その受講者がポジティブ思考か
 ネガティブ思考か
を把握することも大切である。
慎重派の者に「ミスを恐れず、進めるように」と
焚きつけては、却って、ミスを意識し、失敗する
可能性がある。
積極派においては、考えるべきリスクの理解をせず
さらに対応できず、失敗を招くことも考えられる。

人を理解し、作業を理解し、必要な対策をすること
が、品質を守ることになる。
下記の引用文献の中には
4.1 責任
品質リスクマネジメントの活動は、常にではないが、通常複数の分野の専門家からなるチームが担当する。チームを編成する場合には、品質リスクマネジメントプロセスに精通した者に加え、適切な分野の専門家(品質部門、事業開発、技術、規制、製造、営業・マーケティング、法務、統計、臨床等)が含まれるべきである。

とある。

どのようにするべきかということについては、画一的
な指標は存在せず、目標達成のためのプロセスや活動
メンバー、あるいは資源の充実度によって、経営者の
指導によりなせることとなる。
経営者や責任者は人の特性や、人の脳機能等を理解す
ることで、マネジメントが可能となる。

引用文献
1) ウィキペディア(Wikipedia)
2) 平成18年9月1日付け薬食審査発第0901004号厚生労働省医薬食品局審査管理課長薬食監麻発第0901005号厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課長通知「品質リスクマネジメントに関するガイドライン


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by tm3381 | 2020-01-23 06:16 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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この管理点のためには、前段の仕入品やサービスに
関する仕様やその仕入先や提供者が適切な状態に
なっていることが必要になります。
とはいっても、今から農業を始めるわけではないの
で、すでに取引のある仕入先とのやり取りについて
初回は現状把握をしてみましょう、ということに
なると思います。

新たに必要になる資材などが出てきたら、この前段
の管理点である、
で考察した手順に基づいて、取り組んでいただけれ
ばと思います。

では、要求事項を見てみましょう。

(1) 仕入先・サービス提供者との取引では、管理点7.2.3の仕様であるか確認し、必要に応じて分析し、その納品書等を保管している。
(2) 管理点7.2.2(2)で選定されなかった仕入先・サービス提供者と取引していない。

要求事項自体は当たり前のことを文言表記している
のですが、運用自体はその評価を受けれる状態になっ
ているかどうかは、見直しが必要になるかもしれません。
⑤a 7.2.4 仕入先・サービス提供者との取引_b0391989_08571359.jpg
さて、経営していて、すでに取引がある場合ですが、
どのような対応が必要でしょうか?
前提となる管理点も含めて必要な事項をピックアップ
してみたいと思います。(a・bの場合はOR条件)

1.以下のものをリストアップする。
 ・農場が必要とするもの
 ・農場以外から調達しなければならないもの
2.評価をするべきものかどうかを判断する。
  ひとつの観点は、「農産物の安全」です。
 [解説] 国内で一般的に流通するものであれば、
    評価自体を省略してよいものを特定して、
    その理由・根拠を付記する。
 <事例>電気、ガス、燃料類、農薬、肥料等
 ※ちなみにここでの事例としたものは除外して
  よいものだと思います。審査で指摘はあると
  思いますが、根拠さてしっかり記載あれば。
3.(評価すべきもの)要求仕様を定める。
 (a) 一つ一つに条件を定める。
 (b) ひとつの特定の商品を基準とする。
4.(同)仕様に対する確認方法や基準を定める。
 ・どのような確認方法か
 ・その結果と比較する基準はどのような値か
5.評価し、判定する仕組みを作る。
 [解説] 書式を定める。
   (1)対象品の情報(名称・規格・製造者等)
   (2)対象品の用途
   (3)使用する効果
   (4)食品安全上の留意点
   (5)仕入先
   (6)取引条件・支払条件
   (7)評価方法とその基準
   (8)納品時の確認手順及び確認内容
   これらを記載して、評価を受ける承諾を得る。
   評価を行い、
   (9)評価結果(新規仕入先の判定を含む)
   (10)決済結果(否決・可決・再評価等)
6.判定結果の反映を行う。
 ・対象品を購入リストに追記する。
 ・(新規仕入先)仕入先リストに追記する。
7.取引における確認方法や基準を定める。
 <事例>目視で商品名や販売者等を確認する。
8.購入先リストから注文・購入する。
  <事例>成績書や証明書添付の要求コメント
9.納品受領時の確認を実施する。
 [解説]単に納品書とモノを受け取ることだけでは
    ないこともあることの周知、及び、予め
    定めた確認の実行記録を残す。
  <事例>納品書に、商品名と販売者を確認、
    又は、成績書添付受領 や、日付やサイン
    を追記する。
以上で、管理点7.2.2, 7.2.3, 7.2.4 に関する要求
事項に不足するのは、仕入先・サービス提供者の
モニタリングのみとなる。

モニタリングについては、食品の安全性の観点では
評価することは不可能に近い。
モノの評価は、そのモノを選定するときにしている
だけであって、取引ごとに行うものばかりではない
し、むしろ取引頻度からいって、消耗品に相当する
モノがほとんどになる。

よって、モニタリングは、取引ごとの状況やその
モノを使用する段階での、日常の報告の中から見出す
ことになるだろう。つまり、そのような気付きを文字
にすることを作業者に要請し、責任者がまとめる活動
をすることである。そして、それを最低でも一年に
一回責任者はまとめてみる、という活動が必要だろう。

これらの活動を文書としてまとめなさい、ということ
は管理点7.2.2(1)に「手順を文書化している」という
文言表記で要求されている。
このような責任者の活動が、モニタリングとして、
上記に続いて、10.モニタリング活動 となる。

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by tm3381 | 2020-01-22 06:18 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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タイトルとは関係ありませんが、農水省や
都道府県のGAP推進について、その取組み
はどのような状況でしょうか?
HP等を参照して、状況をまとめてみました。

タイトルの管理点については、章立ての考察で考察
しましたが、 評価 : 基準 ≒ ものさし
ということにしておくとわかりやすいでしょう。
マニュアルなどで、「必要に応じて仕入先の評価を
おこない、選定の見直しをする」などと記載していて
も、その妥当性は誰にも判断ができないものになって
しまい、結果としてやっているだけでそのメリットが
農場になくなる恐れがあります。

むしろ、チェックリストなどの内容に時間と知恵を
用いて、それを運用する、というのが何のためにする
のかが明確になるでしょう。
このように適合基準にはこのようになっているとよい
つまり、GOODだということを規定していますが、
むしろそのやり方を整えるというのが農場の持続性を
実現することになるでしょう。

さて、その適合基準を見てみましょう。

(1) 農産物の安定性に影響する下記の仕入先・サービス提供者について、信頼性に関する評価・選定・モニタリングの手順を文書化している。
1) 水道光熱の提供業者、保守業者(電気、水道、ガス、重油等)
2) 原料・資材の提供業者、保守業者(種苗、農薬、肥料、包装資材等)
3) 機械・設備の提供業者、保守業者
(2) 上記(1)の手順に従い業者を評価・選定し、モニタリングしている。これには緊急時の調達を含む。評価・選定・モニタリングの結果を記録している。また、取引を再開する場合には再評価して選定し、その結果を記録している。
そして、取り組み例などには、
(1) 仕入先・サービス提供者の信頼性は、食品安全に影響を及ぼすため、評価を行う。評価の方法には例えば下記がある。
・これまで発生した事故・トラブル及びその対応
・ISO9001等の第三者認証の保有状況
・同業者や地域での評判
とある。


そのようなチェックリストですが、上記の考察では
QCDがその観点ですね、ということを記しました。
⑤a 7.2.2 仕入先・サービス提供者の評価・選定・モニタリング_b0391989_09533988.jpg
この取組例は、Advance の基準書にあったものです
が、適合基準も少し違いがありました。
・農産物の安定性という観点の明示はなかった
・食品安全リスクでの偽装の可能性を想定していた
というところが異なります。

農場での視点を見ていると少し混乱が起きる管理点の
ひとつになります。あまりにも当たり前すぎでなにか
ほかにするべきだと考えてしまって迷いを生じている
ような場合があるのですが、少し深入りしすぎている
ということです。
例えば、食品安全に影響する、「電気」とは、どの
ようなことなのか・・・?
電気のQCDが、農産物の安全性にどのように影響す
ると考えるべきかと。

電気は供給を受けるものの一つですが、突然停止する
こともあるものです。水道や都市ガスも同様です。
停電、瞬断、断水など影響がありますが、農産物の
安全性とは異なります。

このように適合基準で要求されていたとしても、この
ような理由根拠に基づき、この観点ではこの項目は
要求対象外とする、というようにあらかじめ定めて
おくことが良いでしょう。

チェックリストの前に、購入しているもので、この
適合基準に該当するものを全てリストアップする。
そのリストに対して備考として用途や使用先を明示
しておき、その購入先と確認日時を記載する。
変更がある場合は、変更日と変更した購入先を追記
できるようにしておく。
※変更するときにもチェックリストを使用する

この購入品ごとに、どのような評価をするのかを、
評価するかどうか、評価するとしたならチェック
リストはどれを用いて、どのようなタイミングで
評価するかを記載しておく。
このタイミングを年間スケジュールに連動させる。

この購入リストを、仕入先でカテゴライズすると、
仕入先リストができる。
仕入先ごとに購入品がわかり、その評価をするため
のチェックリストとその評価タイミングがわかり、
その評価結果も記録できる。

この一覧を見ながら、農場の責任者もしくは経営者
は、仕入先の縦横評価(クロスチェック)を行う。
これを、管理における見える化といいます。
取引先や消費者への見える化も重要ですが、農場管理
には、自分の状況を見える化することです。見えれば
自分の思っていることと違えば、どうするべきかは
誰でもわかりますよね。


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by tm3381 | 2020-01-21 06:16 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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管理点の並びからいうと、農場で使用するべきもの、
つまり農産物生産に必要なもの、それには、施設を
含まず、設備・機械、運搬車両、検査機器・測定機器
選別装置や標準、収穫や取扱い施設で生産に使用する
容器や備品、農産物包装資材、掃除道具及び洗浄剤・
消毒剤、あるいは機械油等のほかに、水道光熱のユー
ティリティに係るものを、まず特定することを誘う
ような順序にしてほしいものである。

おまけに、これらは、B.経営資源の管理 そのもの
に係るものであるはず。また、圃場や施設も資源の
ひとつになるだろう。スキームの構成をどのように
するのかはオーナーの仕事であるので、口出しはしな
いし、できないものとあきらめてはいるが。

そこで、仕入先の評価よりも先に、こちらの考察を
することとした。
という、ところで適合基準の内容を見てみましょう。

(1) 農産物の安全性に影響するすべての仕入品及び提供されたサービス(ユーティリティ、輸送、及びメンテナンスを含む)について、文書化された仕様が維持されている。
(2) 上記(1)の文書化された仕様は、安全に保管されており、また必要に応じて速やかに閲覧できる。
(3) 仕様通りであるかを確認する仕組みがある。

要求されている対象は、
農産物の安全性に影響するすべての仕入品及び
提供されたサービス(ユーティリティ、輸送、及びメンテナンスを含む)
である。
一般論的には、仕入品について・・・
仕入(しいれ)とは、消費者や小売業者、卸売業者などへ販売したり製品化する目的で商品・材料などをメーカー、卸売業者から購入すること。wiki
というようになりますので、本来は購入しているもの
全てではなく、生産フローダイアグラムのインプット
が、これに相当すると思われる。(下線部の個所)

一方で、サービスとは、
売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のこと。wiki
とあります。

ただ、この要求事項においては、仕入先から購入して
いるものを、仕入品といっていて、それは、
1) 水道光熱の提供業者(電気、水道、ガス、重油等)
2) 原料・資材の提供業者(種苗、農薬、肥料、包装資材等)
3) 機械・設備の提供業者
であるとしている。また、サービスは
1) 水道光熱の保守業者(電気、水道、ガス、重油等)
2) 原料・資材の保守業者(種苗、農薬、肥料、包装資材等)
3) 機械・設備の保守業者
となるのであろう。よって、対象は
すべての仕入品及び提供されたサービス
のことであるとしてよいだろうと思われるが、
サービスには補足として、
(ユーティリティ、輸送、及びメンテナンスを含む)
との記載がある。このうちの「輸送」は、輸送業者で
あって、仕入先ではない、ということと理解できる。
が、しかし、輸送業者の場合は、外部委託業者として
認識することもあるし、そうでない場合もある。

この辺りはあいまいなので、審査時も仕入先に入れて
おくといいですね、ということはよく聞かれる言葉と
なっている。

結論的には、農場管理をどのようにするか、という
ことを考えるとき、この基準書の観点を利用して、
農場管理の内容を考えるべきであって、基準書のまま
で農場管理するとつじつまが合わなくなる場合もある。

いずれにしても、「経営資源の管理」としての観点で
どのようなものを対象とするべきかは、モノの大小、
あるいは値段、新品・中古品等の観点だけではなく、
食品安全や労働安全あるいは環境保全に対して、どの
ような影響があるのか、用途やメリット・デメリット
等も含めて、その範囲を定めることになるだろう。

そして、モノが決まれば、そのモノの仕様に関する
要求事項、購入条件を簡単な文言で表記することに
なるだろう。でなければ、選択が困難になるからで
ある。医薬品製造では機械や機器の購入設置運用まで
にやるべきこととして、適格性評価という考え方が
ある。

適格性評価には、4段階のステップがあるが、その
最初に、設計時適格性評価(DQ)があり、これは
購入側の要求事項に、設計段階で整合しているか
どうかを見極めるものであって、どのようなものが
ほしいのか、ということを言わなければ提供業者も
困惑するのは当たり前のことだとしている。

⑤a 7.2.3 仕入先及び提供されるサービスの仕様_b0391989_14073622.jpg

そして、モノやその条件が決まれば、そのモノを
どの業者から調達するのか、ということである。
そこには、単価(Cost)や納期(Delivery)も含めて
考えることになるでしょう。

さらに、確認する仕組みとは、まさしく、適格性評価
そのものとなる。
ただ、医薬品製造と農産業は同一ではないので、
必要なポイントを活用するとよいとおもわれる。
その時に、洗浄や掃除、メンテナンスのしやすさを
条件にして、評価することをお勧めする。


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by tm3381 | 2020-01-20 06:15 | GAP | Comments(0)

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GAPにおける状況の確認として、水、土壌、たい肥
作物や農産物等を検査対象とする検査を行うことで、
評価をすることがあります。
最も一般的なものには、残留農薬検査があります。

検査としては、作物や農産物を起点として、その上流
側であるインプットの確認があり、もう一方で下流側
には農産物そのものであるアウトプットの確認があり
ます。
上記には作物を含めましたが、種や苗を評価すること
や、場合によっては雑草のようなものでも評価を行う
ことがあるでしょう。

それでは適合基準を見てみましょう。

残留農薬、水質、重金属類、微生物、放射性物質などの食品安全に関する検査を行う機関は、該当する分野で下記のいずれかを満たすことを確認している。
(1) 生産国が認定した登録検査機関
(2) ISO17025認定機関
(3) 日本GAP協会が推奨する機関
(4) 残留農薬の場合、残留農薬検査を行う検査機関に関するガイドラインを満たす期間
とあり、備考として以下の記載がある。
(1)について、日本の場合、食品衛生法及び水道法の登録検査機関であり厚生労働省のHPで確認できる。

※下線のある(3) 日本GAP協会が推奨する機関 は、
 JGAPのみの条件です。


JGAPとASIAGAPでは、容認される検査機関
に相違があるのが留意点の一つです。
そして、もう一つは、状況確認のための検査は、必ず
適合基準の検査機関でなければ駄目であるとか、例え
ば自分たちで検査しては駄目だ、としているわけでは
ありません。

状況確認するための検査、例えば、洗浄殺菌時の有効
塩素濃度検査、検査機器の校正等も農場で実施する
ということもあるでしょう。このようなモニタリング
検査は農場で実施しても構いません。

要求事項でいう食品安全に関する検査は
24.6 残留農薬に関する検証 (24.6.1, 24.6.2)
15.1 土壌の安全性 (15.3, 25.1.2)
16.1 生産工程で使用する水の安全性 (16.1.1)
25.1 肥料等の選択・計画 (25.1.1)
8.2 商品の検査(原子力災害への対応) (8.2.1)
等であり、それぞれの管理点での要求として、例えば
年一回以上などとある場合の検査のことになります。

食品安全を想定すると限らず、外部機関への検査を
要求していないものに、
8.1a 商品の検査(商品仕様への対応➡18.2)
があります。
実はこの管理点でも、JGAP、ASIAGAP での相違が
あります。適合基準には、ASIAGAP には以下の文言
が追記されています。

校正を必要とする食品安全リスクに関係する装置に
ついては広く認められている基準や方法によって
トレース(追跡検証)可能な校正を行っている。

「トレース可能な校正」とは、どのようなことを
意味するのでしょうか。
こちらに説明があり、それには、
 ある測定器が国家計量標準に繋がっていることを
 確認する校正の連鎖のこと
とあります。
具体的には、
① 7.2.1 検査機関の評価・選定_b0391989_10133620.jpg
となるのですが、我々が使用しているのが、一番下の
一般計測機器に相当します。よって、要求される校正
は、一つ上の「参照標準・実用標準」による校正と
いうことになります。

理論はこのようになるとして、農業経営ではどうして
おくとよいといえるのかについては、以下のサイトを
参照してください。
定期点検を受けるとこのようなシールをもらえます。

定期検査の合格証写真


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by tm3381 | 2020-01-19 06:15 | GAP | Comments(0)

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農場にとって、販売先とは逆の立場になるのが、この
観点となります。
しかし、この販売先に関する管理点はありません。
むしろ、販売先からの評価を受けるのが農場である
ので、要求事項はないと思われます。
ただ、経営的には取引先に関する評価のほうも気に
なるでしょうね。与信管理等もあります。

仕入先とひとくくりになっていますが、農場での
あらゆる購入業者がこの管理点に適用されるわけでは
ありません。
基本概念としては、「農産物の安全性」であって、
農産物の安全性に関係しない購入業者は、
この限りではない、ということになります。
全く関係がないのかどうかの判断基準はないので、
農場で線引きをすることが必要になります。

明らかに仕入するものとしては以下のようなもの
が考えられる。・・・栽培品目に直接関連する
15. 土の管理
16. 水の利用
種苗【23.種苗の管理】
・農業資材
・農薬等防除資材【24.農薬の管理】
・肥料等【25.肥料等の管理】
包装資材【18.3】
これらはほとんどがフローダイアグラムでインプット
として明示されるものである。
また、直接的に生産に関係しないが必要な資源と
しては以下のようなものがある。
機械・設備【18.1】
運搬車両18.1.1a
容器・備品等【18.3】
検査・測定機器、選別装置、標準品等18.2
・掃除道具18.4
・機械油・洗浄剤・消毒剤18.5, 18.4
エネルギー類(電気、ガス、燃料類)19
空調設備、照明設備 :設備・構造等施設関連
・IoT、AI、IT関連機器及びアプリ
・文房具
【】で示した個所は、管理点にある個所となる。

端的にはこのように、農産物生産に必要なものを
全てピックアップして、リストを作成することに
なります。それを要求している箇所を下線付きと
しました。

見える化で、あまり詳細まで要求はされませんでした
が、(5)倉庫 でのカッコ書きに保管しているものも
文書化しなさい、という要求ですので、状況を把握し
できるだけリストアップするということは、管理体制
としても有効になることでしょう。

自由度が高いことで融通がきき、臨機応変的な活動が
可能となることもメリットですが、時々、棚卸しする
という段階があっても良いでしょうね。ずう~っと、
任せっぱなし、というのは、抜け穴を作るという容認
となり、時として犯罪の温床になりかねません。

JGAPでは管理点は一つだけですが、ASIAGAPには
複数の管理点があり、両者の観点の違いですね。
だろう ではなく、かもしれない という。
ここに含まれる管理点をリストしておきましょう。

7.2.2a 仕入先・サービス提供車の評価・選定・モニタリング
7.2.3a 仕入品及び提供されるサービスの仕様
7.2.4a 仕入先・サービス提供者との取引

参考になるのは、4.2 新規圃場の適性の検討 が参考
になるかもしれません。内容ではなく、やり方として

どのような条件を満たす必要があるのか、ということ
になります。それを、チェックリストにすることで、
新規であっても、随時であっても、確認ができます。
管理の仕方としては、他の管理店でも活用できる考え
方となります。これがあると、見方さえしっかりでき
れば誰でもできる、ということになります。

そして、チェックリストは記録でもありますので、
経時的に眺めることで傾向が見えてくることでしょう。
長い目での把握、それによる評価・判断が可能となり
このような観点で行う活動がモニタリングですね。

得た結果は、必ずフィードバックするポイントがあり
ます。フィードバックがあるからこそ、PDCAが
回ることになり、同じところを回らずにレベルアップ
が可能となるわけですね。
⑤ 7.2 仕入先・サービス提供者の管理_b0391989_09472628.jpg
ところで、仕入先の評価にはどのような観点がある
のでしょうか。凡そ、以下の三つだといわれます。
・品質 (Quality)
・価格 (Cost)
・納期 (Delivery)
これらをまとめて、QCDといわれます。

次回からは、上記の4つの管理点を見てみましょう。

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by tm3381 | 2020-01-18 06:16 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

**********************************
今回は、橋本淳司氏の記事を引用させていただく。
水の問題は、農業では河川、地下水、溜池、農業
用水、水道水等を少なくともひとつは利用して
おり、農場からの排水や地下浸透もある。つまり、
大いに関連があるものであり、記事にも触れられ
ていることからの引用である。

有害な残留性有機汚染物質

東京・多摩地区にある一部の浄水所の水道水、
米軍横田基地(東京都福生市など)周辺の
東京都の観測用井戸から、有機フッ素化合物が
検出されたと朝日新聞が伝えている。
検出されたのは、
・ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
・ペルフルオロオクタン酸(PFOA)
とという物質で、いずれも有機フッ素化合物だ。

これらは、環境中でほとんど分解されず、
PFOS:「ストックホルム条約」で製造・使用が制限
PFOA:発がん性の恐れがある物質に指定 (WHO)
一般的に、斑状歯、骨硬化症、甲状腺・腎障害など
人体への影響が懸念される。

現状はどうなのか、何故そのようなことが起きるのか
どのような対策が必要(可能)なのか・・・

汚染源はわかっていないとのこと。
今後の影響やその範囲拡大は現状不明。

地下水の流動を明らかにする方法は主に3つある。
1)既存の井戸やピエゾメーターを用いて、地下水のポテンシャル分布を直接観測する
2)安定同位体、水温、水質などを追跡して地下水の流れを推定する方法
3)数値シミュレーションによって地下水の流動方程式を境界値問題として解き、地下水のポテンシャル分布を得る

これらの方法を併用し、結果を相互にクロスチェック
することにより、正確な地下水の流動を把握すること
ができる。

昭島市は2002年から2003年かけて、地下水の
分布や流れの本格的な調査を実施した。
昭島市は、水道水の全量を地下水でまかなっている。

その結果、市内で利用している地下水は、
 浅い地層の水と深い地層の水に分けられる
ことがわかっている。
浅い地層を流れる地下水は北西から南東に流れ、標高
に準じている。
ところが深い層の地下水は、それとはまったく逆に南
から北へと流れている。
地下水は、立体的な流れで複雑に絡み合っている場合
もあり、上流部で大量にくみ上げられば地下水は減る
し、上流の土壌が汚染されれば流れてくる水は汚染さ
れる。市域だけに止まるわけではないので1つの自治
体で対策するのが難しい。

熊本市の事例がある。
東京の水道原水から有機フッ素化合物_b0391989_16005493.jpg
(くまもと地下水財団WEBサイトより)

熊本市では近年、水道水の原水となる地下水のなかに
硝酸・亜硝酸生窒素が増加したことが問題になっている。
整理すると・・・
1990年代に合志市で大量の肥料や畜産の排水が
農地にまかれた。それが土壌に浸透し、地下の帯水層
にたどりつき、帯水層を流れ、熊本市の井戸に到達
するまでに20数年かかったことがわかった。

また、
長野県の安曇野市の事例もある。
東京の水道原水から有機フッ素化合物_b0391989_16043177.jpg
地下水の流動経路(安曇野市水環境基本計画)
安曇野市は、松本盆地のなかに存在する。
松本盆地が1つの地下水盆であるため、安曇野市だけ
に限定せず、松本盆地のなかの地下水の流動の一部と
して、自市を流れる地下水を考えている。
同市の保全の努力はもちろん必要ではあるが、
地下水盆全体の協力が必要であることがわかる。

地下水の流動を細かく調べていけば、原因がわかる
し、地下水の速度から、土壌汚染の時期、今後の
拡散も把握できる。
------------------------------------------------------

将来を案ずることはよくあるが、やはり現状を把握
することは重要である。その把握によって不安も
大きくなるかもしれないが、影響を受けてからでは
遅い。現状把握の上で、効果的で実現可能な対策を
講じるということには人の知恵も必要である。

ではまた

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by tm3381 | 2020-01-17 06:15 | 暮らし | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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収穫工程での考察は こちら(20.1.10) 

実施していることが要求事項なのですが、実施して
いることの説明ができること、この説明が口頭でも
良いとみなされるのは、1人農家さんの場合。
と言っても、全てが頭に入っていることはありえま
せんので、少なからず文書(メモ程度)は必要です。

それ以外の農家や農業法人では、収穫工程での考察
のとおりで、実施していることを、客観的な説明に
よって、示せなければなりません。
リスク評価を手順良くやる思考と、対策の実施から
逆算する思考、つまり、実施するためにはどうする
べきか、と考える。

実施のためには、
 ・実施できるすべての条件が整っていること

すべての条件とはどのようなことか?
生産の要素は5つ(5M)
(1) Man 人
(2) Material 原材料
(3) Machine 機械、設備
(4) Method (生産)方法
(5) Measurement 測定(基準と検査方法)

これらは、食品加工などの製造業を想定した文言の
表現であるので、農業生産には少し読み替える必要
があるが、なんとなくは分かると思います。

収穫工程での考察にもありますが、現場改修と手順
書等の改訂や文書類の再配布にあったようにリスク
対策に基づいた、これらの生産要素を見たとき、
原材料などのインプットについては変更されること
は少ないでしょう。

やり方を変更する ≒ 機械設備の変更・手順の変更
あるいは、農産物仕様の変更と基準や検査方法の
変更等となる、ということで、現場改修や手順書等
の改訂となるわけですね。
① 5.5 対策・ルール・手順の実施(農産物取扱い工程)_b0391989_11332265.jpg
ところで、実施するのは、(1) Man 人 なのですが
取り替えるわけにはいきません。何年後かには、
作業分担での部分的には機械(ロボット)に置き換
わることもあるかもしれません。
収穫工程でのイメージにも、レタス収穫のロボット
の研究事例もありました。これに接続すれば最終的
な工程では箱に入った農産物が出てきて、運搬車両
に積み込まれてそのまま取引先に出荷される、と
いうことも可能になるでしょう。

それまでの間は、やはり、(1) Man 人 が主体と
なって生産活動を行うことになります。
取り替えるものではないので、現場や文書の変更の
理解が必要であり、目的の動作・活動ができること
が必要条件になります。

これらのことを教育訓練で補うということになり、
それを行って、周知されており、実施している記録
が伴っていることになります。

 9.2 農場のルール
 10.1 トレーサイリティ(出荷・収穫の記録)
 11.1 責任者への周知
 11.2-6 業務の統括、知識の向上
 11.7 責任者による教育訓練
 13.2 作業者等の衛生管理ルール
 1.1, 1.2 農場の見える化(文書等の差替え)
 3.2 作業記録(指図記録等の帳票類)
 4.8 文書化した収穫工程の改訂差替え
 5.2 文書化した農産物取扱い工程の改訂差替え

おおよそこれらの管理点での対応が伴うものと考え
ておいていただけると良いでしょう。
ASIAGAP ではこれらのみにとどまらず、農場管理
マニュアルの見直しも必要になるでしょう。

教育訓練を行うにも、実施できる状況に近い状態は
完了していることになります。
完了していることと、運用を開始することと、教育
訓練との関係性については、どれが一番先なのか、
このやり方は農場のやり方に依存する方法で良いと
思われますが、内容に漏れがないように、そして、
全員に周知できるようにしなければなりません。

教育訓練の記録は、11.7 で要求されていますので、
文書を作成するでしょう。ぞの文書番号を、リスク
評価表の該当する対策の欄に追記しましょう。
教育訓練が完了した日付も。

そして、いつから運用を開始するとしているのか、
これもリスク評価表に追記しましょう。
追記した日付もメモしておくと良いでしょう。

では要求事項を見てみましょう。

管理点 5.4 で定めた対策・ルール・手順を周知し、教育訓練した上で実施している。

以上で、リスク評価の流れとしては完了したと、
考えて良いでしょう。

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by tm3381 | 2020-01-16 06:16 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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管理点をその分野毎等に分けて記載することで、より
わかりやすくなる、という考え方が基本にあるので、
JGAPでは解かりやすくもあり、関連性が掴みにく
いという問題もはらんでいる。

収穫工程と農産物取扱工程を分けて考えるほうが良い
と思われる生産手法もあるが、収穫工程に農産物取扱
い工程を含めて考えるべきだとする場合もある。
このような場合は、農産物取扱い工程に関する管理点
5.1 交差汚染、5.2 ~ 5.5 農産物取扱い工程に関する
文書化やリスク評価は収穫工程に含まれているだろう
から、評価対象外としてよい。

収穫工程での考察にも、「文書の改訂や現場の改修」
がこの段階での結果である。
研修の中でも、ほぼ流れ作業的に対策決定をリスク
評価表に記入していくような作業となり、入力さえ
すればよいという誤解を与えないとも限らない。

実際の農場では、軽微な内容であればそれでも良いが
お金や時間がかかることも起こり得る。お金がかかる
ということは、会社的には稟議承認となる。
まず、承認者がGAPに関する理解がなければ、どう
なるだろう、いきなり否決はないだろうが、説明は
省略することはできない。

「そもそも論」的な状況になると担当者も萎えるかも
しれない。経営に関することであり、経営者が関わる
必要があること、経営者は適切な資源を提供する、と
いう管理点もある(2.4.2a)。

さらに、リスク対策としたことの検証である。
対策としてリスク評価表に記したのは、「対策案」で
あって、その適切性は評価されていない。
対策案の妥当性を評価して、「合理的で実施可能な」
内容となっているのかどうかを、事前に定めた判断
基準で評価する必要がある。

判断基準を甘くしてしまうと結果が変わってしまう。
判断基準は、妥当性評価する前に認識合わせをして
決定しておくことをお勧めする。

要求事項を見てみましょう。

管理点 5.3 のリスク評価に応じて、食品安全を確保するための対策・ルール・手順を定めて文書化している。
取組例・備考としては
下記に示す管理手の対策・ルール・手順を引用してもよい。
・ 13.作業者及び入場者の衛生管理
・ 16.水の利用及び廃水管理
・ 17.施設の一般衛星管理
・ 18.機械・設備、運搬車両、収穫関連の容器・備品、包装資材、掃除道具、工具等の管理
・ 20.廃棄物の管理及び資源の有効利用


対策の結論的な内容としては、この様になるでしょう
が、紆余曲折のあるのが、この決定の段階です。

また、手法としては明示されていませんが、
リスク対象:リスク対策=1:1
と理解している方も多いと思いますが、この考え方は
推奨されていないし、要求もされていません。
しかし、なんとなくそのように思ってしまっています
考え方のほうが実は合理的になることが多い。
① 5.4 対策・ルール・手順の決定(農産物取扱い工程)_b0391989_22094286.jpg
「一粒で二度美味しい」という発想です。

特定のハザードをコントロールするために、複数のコントロールの手段が必要になることもあるかもしれない。また、特定のコントロールの手段によって、複数のハザードがコントロールされるかもしれない。

必ずしもこのようにしなければならないのではあり
ませんが、このような考えもある、ということは
理解しておくと良いでしょう。
このような場合は、リスク評価表の書式が前回等で
紹介したようにはなりません。
リスク評価と、リスク対策は、表として分けられる
ことになります。

他にも、対策は抽出したリスクに対して必ずやらねば
ならない、ということもありません。
これも研修で誤解して理解している一つです。
詳細はリスク評価に関するまとめをご覧ください。


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by tm3381 | 2020-01-15 06:16 | GAP | Comments(0)