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すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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18.3 収穫や農産物取扱いに使用する容器・備品・包装資材の管理

この管理点については少し整頓が必要ですね。

この管理点の大題は、B.経営資源の管理であり、
管理点の意味合いは、生産工程に使用するものが
対象であるとするなら、ここに「包装資材」は
少し違和感のある内容になってしまいます。

包装資材は、経営資源とは内容を異にします。
つまり、包装資材は、食品衛生法で規制されるもの
であり、出荷商品の一部になるもので、よって
その位置づけは、生産工程に使用する用具類とは、
当然異なる管理を要求されるものです。

農産物と接触するという意味は同じでも、管理の
視点では、用具はリユースされることになり、
包装資材は一過性のものであることから、用具の
リスクが高くなります。

ちなみに、Global G.A.P. では、以下のように異なる
管理点での要求事項となっています。
 FV 5.2.4 収穫容器は専用か。使用目的に合致する
      ものを使用しているか、など。
 FV 5.4.3 使用目的に合致する包装資材か。
 FV 5.4.4 包装資材の破片を圃場から取り除く。
というような構成になっています。

今回は、その包装資材を対象として、内容を考察して
みることにいたしましょう。

ちょうど今パブコメの募集中のものがあります。
募集期間:令和元年9月9日~10月8日(火)
④ 18.3 (商品に使用する)包装資材の管理_b0391989_08235474.jpg
上図でオレンジ色枠の箇所が、ポジティブリスト制度
による国のリスク管理の対象範囲となり、黄色ハイラ
イトの箇所が農業従事の事業者の位置づけとなります

ポジティブリストの対象は以下の通り
④ 18.3 (商品に使用する)包装資材の管理_b0391989_08394621.jpg
改正後の内容ですが、熱可塑性の合成樹脂が、対象と
なります。
農産物に使用する包装資材は、主にこの熱可塑性の
合成樹脂が使用されていますので、販売業者に問えば
それなりの答えは返ってくるようになると思います。

現状は、業界の自主基準ですので、入手されたことが
ある方は良くわかるでしょうが、自分が使用している
包装資材とその証明書の関連は直接的に表記されて
いることはありません。ちなみに業界とは以下の通り
 ・ポリオレフィン等衛生協議会
 ・塩ビ食品衛生協議会
 ・塩化ビニリデン衛生協議会

ところで、食品衛生法における対象になる食品用器具・容器包装は?

食品用器具について
この法律で器具とは、飲食器、割ぽう具その他食品又は添加物の採取、製造、加工、調理、貯蔵、運搬、陳列、授受又は摂取の用に供され、かつ、食品又は添加物に直接接触する機械、器具その他の物をいう。ただし、農業及び水産業における食品の採取の用に供される機械、器具その他の物は、これを含まない。
食品衛生法第4条4項より引用

容器包装について
この法律で容器包装とは、食品又は添加物を入れ、又は包んでいる物で、食品又は添加物を授受する場合そのままで引き渡すものをいう。
食品衛生法第4条5項より引用

以上のように、農業での収穫に使用する容器・備品
については、この適用を受けません。
しかし、包装資材には除外の特例はありませんので
適用を受けることになります。
つまり、農業者であっても、農産物の包装資材は、
食品衛生法の適用を受けるものと理解し、GAPに
取組む・取組まないと関わらず、今後も省令などを
注視していく必要があります。

改正された食品衛生法については以下の内容も
参考にしていただきたいと思います。

  1. 広域におよぶ“食中毒”への対策を強化
  2. 原則すべての事業者に“HACCPに沿った衛生管理”を制度化
  3. 特定の食品による“健康被害情報の届出”を義務化
  4. “食品用器具・食品包装”にポジティブリスト制度どうに
  5. “営業届出制度”の創設と“営業許可制度”の見直し
  6. 食品の“リコール情報”は行政への報告を義務化
  7. “輸出入”食品の安全証明の充実


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by tm3381 | 2019-09-30 06:19 | GAP | Comments(0)

衛生区分とは

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生産を俯瞰すると、場所や工程でその全体を表現する
ことができます。

農場地図、施設レイアウト等が位置口付近に掲示され
ている場合や、生産フローダイアグラム等の生産工程
が表された文書類をご覧になる場合もあるでしょう。

これを、食品衛生の観点で見たときに、その管理を
行うことを想定すると、エリア≒工程ごとに、その
レベルを分けて管理することが効果的であるという
結果になります。

このような考え方になるのは何故でしょうか?
それは、自然の摂理、生産に係る人の行動、および
ヒトの衛生度によるものと思われます。

生産には、水が必要になったり、ヒトが係わったり
しますが、その前に、地球上には大気があります。

大気には・・・
 汚染物(PM2.5、有害ガス、カビ等の胞子)
が含まれます。
クリーンルームとは、これらの汚染物を除去した
大気が充満した密室であるといえます。

水は、エリア≒工程ごとに、あらかじめ区分けして
配管することができます。ので、無意識的に、衛生
区分に沿った管理が可能です。

大気は、ヒトの出入りなどで、区画の制限が解除
されてしまいます。
そこで、二重扉などで区画することもあります。
まるで宇宙船や潜水船のような感じになりますね。

このような手法で、ヒトやモノを区画を超えて、
衛生区分の制限を解除することなく、流動させる
ことが可能となります。

そして、この流動の前後で、衛生度合を管理する
ことで、食品衛生上の危害を管理することができる
という考えを取入れたのがゾーニングという概念と
なります。

ゾーニングとは、
 空間をテーマや用途に分けて考えること
とあります。
衛生区分とは、このテーマや用途に意味づけられ
ると考えられます。

さらに、食品加工などHACCPの概念が導入されつつ
ありますが、一般的な農業ではそこまでの衛生度合
を要求されることは少なく、衛生区分としてのその
度合に関する解釈は異なっていてもよいでしょう。
※清潔度の取決めは事業者で定めるとある。


さて衛生区分という位置づけがわかったところで、
この区分された環境の中を農産物が通過し、単に
通過するのではなく、作業者による関与があり、
それ以外にも、機械器具、あるいは作業台や容器
等が係わることになり、さらに出荷流通のための
容器包装や梱包材が関与することになります。

  1. 機械設備や車両は、管理点18.1に。
  2. 検査機器や測定器は、管理点18.2に。
  3. 容器や道具は、管理点18.3に。
  4. 包装資材は、同じく管理点18.3に。
  5. 農産物接触面の安全性は、管理点18.7に。
  6. 洗浄剤などの化学製品は管理点18.4に。
  7. 機械オイルなどは、管理点18.5に。
※5はASIAGAPのみ

以下に、小松菜など、洗浄して出荷するような
農産物を想定した衛生区分の事例を示します。
また、出荷商品である農産物の一部になるような
包装資材が管理点に含まれますが、これは食品
衛生法による規定などがありますので、これに
順ずる必要があるため、別途記事にする予定です。

衛生区分とは_b0391989_11225984.jpg

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by tm3381 | 2019-09-29 06:11 | GAP | Comments(0)

良好な状態に維持 とは

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この文言は、こちらの記事(CB8.1)にある。

具体的な行動に移すためには、この言葉の意味を知る
ことが望ましい。

農業とは異なるが、建物でも同様のことが望まれて
いるようだ。
 建物の基礎知識について(青森県施設管理研修)

建物においては、「保全」という概念とは、以下の
ように説明されている。
 施設の機能や性能を良好な状態に保つこと
そしてそのための内容が記載されている。
農業における機器の管理について参考にできそうだ。

保全業務
 ┣ 保全(管理)
 ┣ 工事
 ┗ その他業務

この中で、農業にそのまま持ち込めないのが、改善
という概念である。これは工事の中のひとつである
が、建物の特性として簡単に建直すことは経済的に
好ましいとは言えないため、修繕だけでなく、改善
という工事を含めていると思われる。

それ以外の保全においては以下の要素が明示されて
いる。こちらはほぼそのまま適用できるだろう。
  1. 【点検】各部の機能劣化や損耗の状態を調査すること
  2. 【保守】設備機器などが正常に機能するように行う消耗品等の取替、調整等のこと
  3. 【運転】設備機器を稼働させ計器などにより監視制御すること
  4. 【修繕】建物や機器の一定の機能が損なわれたとき、当初の機能を回復させること
  5. 【保安】地震、台風や火災、盗難などから施設、人及び財産を保護すること
  6. 【清掃】建物の清潔さを保つほか、各部の劣化原因を除去すること
  7. 【環境衛生】室内空気環境測定、害虫防除など居住環境を維持管理すること

さらに、保全には、維持保全と改良保全がある、が
この後者の方は機器には好ましくない。
勿論、機器の製造者が行う改善は、それなりの制度や
法的制限等により、設計から見直されるものである、
ので、この限りではない。

維持保全
 ┣ 事後保全
 ┗ 予防保全

事後保全:建物の部分あるいは部品に不具合・故障が生じた後に、修理あるいは交換し、性能・機能を所定の状態に戻す保全の方法です。
予防保全:建物の部分あるいは部品に不具合・故障が生じる以前に、修理あるいは交換し、性能・機能を所定の状態に維持する保全の方法です。

よって、良好な状態に維持することの活動は、主に
後者の、予防保全になることが解る。
良好な状態に維持 とは_b0391989_12152447.jpg
考え方として学び、農場での活動に展開をしていただけ
ればと思う。

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by tm3381 | 2019-09-28 06:18 | GAP | Comments(0)

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どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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この管理点は、次のようになります。レベルは下位の義務です。

食品安全に影響しうる機器(たとえば防除機、灌漑/滴下施肥システム、ポストハーベスト処理機器)は、良好な状態に維持し、定期的に検証を行い、当てはまる場合には最低年1回の較正を実施していますか。過去12ヶ月間のこれらの記録がありますか。

機器の管理が行き届いており、実施したすべての修理オイル交換などの最新のメンテナンスシートが証拠文書として残されている。
例えば:
防除用機械:防除用機械の目視検査と機能テストへの適合に関するガイドライン(別紙6)を参照。
過去12ヶ月以内に、農薬および特定防除資材の散布用機械(自動式・手動式とも)が正しく動作するかについて、過去12ヶ月以内に検証している。このことが公式な検証制度(もしそういった制度が存在する場合)への参加や、または力量ある人物による検証の実施という形で認証済みか、又は書面で残されていること。
個々に識別できない手持ち式の小型の器具を使用している場合、平均容量を検証して記録し、最低年1回、標準的な値と比較して記録すること。
灌水/養液栽培用機器:最低限、年次のメンテナンスを全ての灌水/養液栽培機器/栽培している技法に対して行い、記録すること。


機器として、農場の全体的な概要は以前の記事にある。
そのうち、対象は
 (1) 食品安全に影響する機器
  ※特定計量器に該当しない場合も含む
であり、やるべき活動は、保管以外の
 (a) 良好な状態を維持
 (b) 較正(年1回)
 (c) 検証
となっています。

そしてその活動のエヴィデンスは、
 ・メンテナンスシート
 ・動作検証の実施記録
  ※n回の平均値による検証記録
のようなものを要求している。

旧来の農業との違いは、口頭での説明による農場の責任だけではなく、記録類、あるいはその手順などの文書による説明責任を果たす、あるいは果せることであり、その仕組みがあり、運営されていることである。
ここでは、「旧来の農業」と一括りにしているが、出来ていた農場もあることは勿論であるが、一般論的に表現した結果であることをご理解いただきたい。

④ CB 8 .1 食品安全に影響しうる機器_b0391989_19165771.jpg
ひと言でいえば、
機器類は、
 ・購入当初の機能を有していること(経年劣化による影響がない)
 ・(取扱い説明書に従い)メンテナンスが実施されていること
といえる。
いい換えれば、改造などは好ましいものではない。それはそもそもの機能を有していないことに繋がり、改造による様々な影響を考慮できているとは言えないからである。

なお、メンテナンスについては、さらに
 ・コンバイン作物:CC 2.1
にも管理点がある。(青果物には追加の管理点はない)

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by tm3381 | 2019-09-27 06:14 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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点検・整備・清掃・保管でも示したように、資産台帳
としてリストアップする対象のものです。
この管理点での要求事項を見ていきましょう。

商品検査、選別、計量及び工程の検証に使用する機器
やその標準品(テストピース等)を一覧表に書き出し
それらが正確に測定・計量・選別できるように定期的
に点検し記録している。
校正を必要とする食品安全リスクに関係する装置に
ついて広く認められている基準や方法によってトレー
ス(追跡検証)可能な校正を行っている。

この要求事項に対しての、事例や備考には

管理する対象には、例えば、秤及び標準品(テスト
ピースや標準物質)等がある。
日本の場合、商取引用の秤のように法令で定められ
ている機器については、法定検査・点検を実施する。

とあります。

農場の(管理)活動としては、上述も含めて、
1.不要な機器を除外する(廃棄など)
2.必要な機器をリストする。
3.機器ごとの取扱い説明書を整える。
4.取扱い説明書に従い、良好な状態を保つための、
  方法や手順を整える。
5.使用前に動作を確認する、使用後の確認をする。
6.適期的なメンテナンスをして、記録を残す。
というような大きな流れがある。

さらに、本来はこの裏側の観点もある。
機械設備機器等は、その機能を農場に導入している
のであって、単なるものではないという理解である。
生産の5要素という考え方があって、それは5Mで
表現される。
(1) Man 人
(2) Material 原材料
(3) Machine 機械、設備
(4) Method (生産)方法
(5) Measurement 測定(基準と検査方法)

原材料以外は、機能とそれを導き出す仕組みであり
その結果が、原料を製品に変換することになる。
ここでの管理点18.2 では、(5)のための(3)をどの
ように管理するべきか、という要求事項となる。

よって、機能は測定ができることであるといえる。
機器に不具合があり、測定などの結果が間違えるた
値になると、どうなるだろう。
本来の農産物の品質の提供に支障が生じることに
なる。

この農産物の品質の中に、食品安全に係ることが
含まれることがあるため、ここでの管理点が要求
事項となっていると考えられる。
機械の機能を維持し、それを記録で説明できる
ようにしておくことは、農産物の食品安全に関与
することであるという理解をしましょう。

商取引や証明行為に使用する「はかり」は、2年に
一度、法律で定められた定期検査を受けましょう。
下のマークは、型式承認を受けた計量器を製造した
ものであることを示します。
④ 18.2 検査機器・測定機器・選別装置及びその標準の管理_b0391989_21094586.jpg

ちなみに、以下のマークのものは取引に
使用できません。
④ 18.2 検査機器・測定機器・選別装置及びその標準の管理_b0391989_21163406.jpg

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by tm3381 | 2019-09-26 06:16 | GAP | Comments(0)

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すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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この管理点は、ASIAGAP のみのものとなります。
そして、Advanceの時点でもまだなかったものです。

スキームオーナーの判断ではあろうかと思うのです
が、恐らくは、管理点4.1 前提条件プログラムの確立
という管理点に、
 (7) 農産物の取扱い(保管・輸送を含む)
の関連として、
 (管理点17.4, 18.1参照)
とあるので、その影響が考えられますね。

つまり、衛生管理が整っていることで、HACCPが
機能するというのがその意味ですので、根底の衛生
管理に関する要求事項がしっかりしている、という
GFSI指向によるものと思われます。

ただ、JGAPにはこの管理点はないので、農産物と
接触する容器や車両の衛生管理はしなくてもよい、
ということにはなりません。
これらは直接汚染という考え方もありますが、むしろ
交差汚染の起こる状況になります。

ただ、容器とか車両については主に収穫工程での交差
汚染となりますが、JGAPには、収穫工程で使用する
ものとの交差汚染という概念の管理点はありません。
あるのは、
4.1 圃場及び倉庫における交差汚染の防止
5.1 農産物取扱い施設における交差汚染及び異物混入
  の防止
があり、この後者側に、
(3)収穫及び農産物関連の機械・設備、輸送車両・
 容器・備品等
を対象にした交差汚染リスク評価についての要求事項
があります。

これらは農産物ありきの交差汚染のリスクであって、
農産物の有り無しは関係なく、容器や車両はきちんと
洗浄なり、付着物の除去なりをしておくのですよ、と
いう観点ではないのです。

わかりやすく言えば、
JGAP:汚れているかもしれない容器や車両と農産物
   が、接触などによる交差汚染のリスク評価
AGAP:衛生管理された容器や車両と、農産物との
   接触などによる交差汚染のリスク評価
という想定がなされていることになります。

どちらがクールなのかは誰でもわかりますよね。

さて、では要求されている適合基準を見ましょう。

収穫物(梱包資材を含む)と出荷物の輸送に利用
される、外注車両を含むすべての容器と車両が
農産物の輸送という目的に適しており、かつ交差
汚染の原因とならないよう、手入れが行き届いて
おり清潔である。

というようになっています。

この中で留意するべきは、対象は、
・収穫物(梱包資材を含む)
・出荷用容器
のふたつのものと、輸送に用いる
・車両(外注先の車両を含む)
の管理であり、おそらくこれらのものが
・手入れが行き届いていること
・清潔であること
が要求され、結果として、交差汚染の原因に
なるような状況にないことを要求している、
ということです。

このなかの、輸送にするという目的に合致する
状態になっているかどうか、これが最も重要で
あるということです。

例えば、ジャガイモを収穫し、コンテナに入れて、
車両で取扱い施設に運ぶとき、
・収穫物(梱包資材を含む)
・車両
これらの関係になりますが、コンテナはどうあるべき
でしょうか、また、車両はどうあるべきでしょうか。
④a 18.1.1 容器・車両の衛生管理_b0391989_20275559.jpg
圃場の土壌で汚れるので、コンテナや車両は洗浄等に
留意する必要はない。
というのは、間違いです。
見た目だけで判断するならその通りだといえそうです
が、化学的又は微生物汚染などは目には見えません。
見た目だけでの衛生管理ではだめだということです。

JGAPだから知らなくてもよいといえば、その通り、
なのですが、GAPは取組みすることが標準である、と
考えるなら、ASIAGAPの管理点も少し見てみると
良いと思います。


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by tm3381 | 2019-09-25 06:17 | GAP | Comments(0)

④ CB 8 機器

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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Global G.A.P. での管理点の紹介です。

jGAPでは、管理点18.2 検査機器・測定機器・選別装置及びその標準の管理 に相当する管理点となる。

ここでは適合基準の解説はここに行うとして、管理点に関することと、適合基準に別紙参照として記載されている内容を紹介しましょう。

CB 8 機器
CB 8.1
食品安全に影響しうる機器(例えば防除機、灌漑/滴下施肥システム、ポストハーベスト処理機器)は良好な状態を維持し、定期的に検証を行い、当てはまる場合には最低年回の較正を実施していますか。過去12ヶ月間のこれらの記録がありますか。

CB 8.2
環境の影響によって誤差を生じやすい機器、およびその他の農作業で使用する機器(たとえば、肥料散布機、計量器や温度計)を定期的に検証し、当てはまる場合、年1回の較正を行っていますか。

CB 8.3
可能な場合、生産者は第三者による較正認証制度に参加していますか。

CB 8.4
生産物を汚染しないような方法で防除機を保管していますか。

1.まず、どのような機器類を対象としているか
(1) 食品安全に影響する機器
(2) 環境の影響によって誤差を生じやすい機器
(3) 農作業で使用する機器
(4) 特に防除機
これらに対して管理としてのどのような行動が必要か
(a) 良好な状態を維持
(b) 較正(年1回)
(c) 検証
(d) 保管

④ CB 8 機器_b0391989_21200737.jpg
④ CB 8 機器_b0391989_21193697.jpg
2.文言の意味
較正(calibration):その計量器の表示する物象の状態の量と(中略)標準となる特定の物象の状態の量との差を測定することをいう。
ただし、その差を最小とするための調整は含んでいない(同法第2条第7項)。
そして、calibration の意味には、「調整」(アジャスティング: adjusting)を含むことが多い。

Q1. 定期的な計測器の確認において、校正・検証・調整の違いがよく分からないのですが。
A1. 「校正」とは基準とする計量器と比較して(被校正対象である)計量器の指示値がどの程度ずれているか確認することであり、その信頼性を表す尺度として不確かさが明示されます。
「検証」とは基準とする計量器とのずれが例えばJIS規格などの規定された範囲内にあるかを確認することで、通常、合格又は不合格をいう判定がなされます。
「調整」とは、校正や検証の結果、基準とする計量器とのずれが大きい場合に所定の指示値を示すよう計量器に調整を施すことをいいます。

なお、TS Z 0032:2012(ISO/IEC GUIDE99 :2007)では、次のように定義されています。

校正(calibration)
指定の条件下において、第一段階で、測定標準によって提供される測定不確かさを伴う量の値と、付随した測定不確かさを伴う当該の指示値との関係を確立し、第二段階で、この情報を用いて指示値から測定結果を得るための関係を確立する操作。
検証(verification)
与えられたアイテムが規定された要求事項を満たしているという客観的証拠の掲示
例1 対象とする任意の標準物質が、当該の量の値及び測定手順に対して、質量10mgの測定試料まで均質であることの確認
例2 測定システムが性能特性又は法的要求事項を満たしていることの確認
例3 目標測定不確かさを満たすことができることの確認
調整(adjustment)
測定しようとする任意の量の値に対応して所定の指示値を示すように、測定システムに施す一連の操作
引用:https://www.meti.go.jp/policy/economy/hyojun/techno_infra/keiryouFAQ-Z.html (産業技術環境局 計量行政室)


参考
取引証明用の秤とは(A&D)


CB 8.1 の適合基準で、防除用機械における、良好な状態を維持するための検証などにおけるガイドラインとして以下の参照が示唆されている。
別紙 CB 6 ガイドライン
  散布機器の目視検査と機能テスト
  1. ポンプ、散布液タンク(カバーを閉めた状態)、パイプ、ホース、フィルターからの漏れがあってはならない。
  2. 計量機器、スイッチの入・切、圧力調整および/または吐出量調整装置の作動が正確で、漏れがない。
  3. ノズルは、農薬及び特定防除資材を適切に散布するのにふさわしいものでなければならない。全てのノズルが同じ(種類、サイズ、素材と製造者)で、噴霧の形が均一(例えば均一な形、均質な噴霧)で、スイッチを切った後ノズルから薬液が滴ってはならない。
  4. 機器(スプレイヤー)のパーツ、例えばノズルホルダー/キャリアー、フィルターブロワ―などの状態が良好で、正確に作動すること。
 出典:『農業機械 - 散布用機械:使用時の検査 - パート1:圃場用スプレイヤー』
     DIN EN 13970-1:2004 を基とする。


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by tm3381 | 2019-09-24 06:17 | GAP | Comments(0)

ブログを始めて一年程が経過し、
アクセスレポートで見ると、やっ
と、10,000人のご訪問者と
なりました。
10,000人のご訪問者_b0391989_09582312.jpg
自分の活動のためも含めて、
毎年のように農作業で死亡事故が
発生することや、残留農薬違反で
商品回収されたり、ときには
残念なことではありますが、死亡
事故などに発展するようなことも
あり、難しく言えば社会的フード
チェーンの源流の農業でその原因
とならないようにするための、
国を挙げての取組みであるGAP
について社会的な還元と考えて
始めたものでした。
10,000人のご訪問者_b0391989_23072332.jpg
GAPには、食品安全や環境保全
あるいは労働安全や人権福祉など
いくつかの観点がありますが、
それらの観点でより詳細な基準を
もって、第三者が評価するという
仕組みをもっています。

この基準は、農場にとってその
手法までを規定するものではない
ため、状況に応じて独自に考え、
実行し、その記録を残す、という
ことをやらねばなりません。

その基準を農場毎にどのような
方法で仕組みとして作り上げる
のかを事例を交えて、記事にして
きました。

そこで、この基準を目次のように
作成し、その詳細はリンク先を
参照することで、全体としての
バランスよいGAP取組みを可能
としたいと企画して、基準目次の
ご案内ができる状態となりました。

以下のリンク先を参照して、目次を
表示することで、ここの管理点から
詳細説明を見ることができます。

また、このリンク先は、これからの
記事の末尾にもありますので、
毎日の記事をご覧にただいていれば
いつでも目次のページを参照できる
ことになります。

ただ、GAPには、
・JGAP
・ASIAGAP
・Global G.A.P.
というスキームが公表されています。
このうちの上段から進めていきます。

by tm3381 | 2019-09-23 06:15 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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農場内の経営資源の管理という側面である。
管理点18に対応する概要は前回の記事にした。
18.1では
 1) 機械・設備
 2) 運搬車両
を対象にして、点検・整備・清掃・保管という管理の観点でどのようなことを要求しているのかを見てみましょう。
④ 18.1 機械・設備及び運搬車両の点検・整備・清掃・保管_b0391989_08361389.jpg
適合基準には

(1) 保有する機械・設備及び運搬車両のリストがある。
 そのリストには設備・機械及び運搬車両に使用
 する電気、燃料等が明確になっている。
(2) 機械・設備及び運搬車両は、適期に必要な点検・整備・清掃を実施し、その記録を作成している。
 外部の整備サービスを利用している場合は
 整備伝票等を保管している。
(3) 機械・設備及び運搬車両は、食品安全、労働安全及び盗難防止に配慮して保管している。

とあり、その事例や備考としては、

(1) 機械・設備は、圃場、倉庫、農産物取扱い施設で使用するものを始め、電気、ガス、重油、圧縮空気、貯水槽等の関連設備・機器を含む。
(2) 例えば、農薬散布の前に農薬散布機のノズル、ホース、タンク及び接合部のチェックを行い、正確に散布できることを確認している。
 年一回以上、トラクターの整備を整備工場に依頼している。
(3) 例えば、農薬散布機とコンバインは同じ場所に置かない。
 アタッチメントの昇降部を下げ、キーを抜いて保管している。

とある。

農場としてやるべきだとされることを、まとめてみましょう。
まずは、どのようなものが農場にあるのか、それを明らかにし、倉庫や設置の場所を含めて、平面図に図示してみましょう。
つまり、管理点18.2 での要求事項にある「検査機器・測定機器・選別装置及びその標準」と合わせて、明らかにする、ということは、台帳やリストを作成することです。
これがないと、管理はできないと考えましょう。そしてこれに間違いや欠落があれば、管理が不十分であるという不適合に発展することも理解しましょう。
そして、この時点で不要な機械・設備があればそれらは遊休資産として別置きする、あるいは適切に処分をしましょう。
勿論、処分をしたら、台帳の更新も行い、台帳やリストと、現場にある資産が整合することを確認しておきましょう。このような体系の記事はこちらです。理想的には、管理番号を付与して、現品にも貼り付けすることです。
以上が管理のための前提条件、事前の準備となります。

次いで
【現場サイド】
機能的に資源を活用できること
交差汚染のリスクを加味してモノの保管場所を特定すること
平面図に特定した場所を記載すること

【管理サイド】
できれば、番号管理体制を構築すること
台帳やリストに要求事項を記載すること
例えば以下の項目
・名称
・製造者
・購入情報:日付(設置日)や購入先
・仕様(エネルギー源等、寸法、機器構成等)
別紙として、
1) 使用前確認、および後始末記録
  ※作業記録に含めてもよい
2) 点検・整備等の記録が残るようにすること
等の仕組みを整えることと、
対象の設備や機械類などの購入時点での台帳作成や現場との連携の手順を作成する。
あるいは、定期的なメンテナンスなどの対象資源及びその日程表(スケジュール)を作成して、進捗管理する。

以上のようなことができるような運営でなければならない。
これらが整って、要求事項の (3) に対応することが可能となる。

管理点一覧は こちら 
ではまた

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注意書きは こちら


by tm3381 | 2019-09-22 06:15 | GAP | Comments(0)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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前回までは、農場の「経営資源の管理」における、
圃場や施設等の管理に関する適合基準を見てきた。

ここからは、生産に必要なあらゆるものについての
観点で示されている管理点について見てみよう。
全体的な位置関係を示したものが以下のイメージと
なる。ただし、洗浄剤や消毒剤等、オイル類、包装
資材等は記載していない。
また、農薬や肥料についても表記をしていない。
④ 18.機械・設備、運搬車両、収穫関連の容器・備品、包装資材、掃除道具等の管理_b0391989_23061126.jpg
おおよそ、上から下に工程順となっている。
単に管理点の順番に捉えると対象を見落とす可能性も
あるので注意してほしい。
敢えて記載するが、農産物取扱い施設と手洗い、また
場合によってはトイレも、含めて管理点の対象として
要求事項を見てほしい。

JGAPでは、食品安全の観点ばかりが目立つが、
ASIAGAPでは安全な使用ができるような管理を
するべきという管理点もある。

それでは、それぞれの管理点を羅列してみよう。

18.1 機械・設備及び運搬車両の点検・整備・清掃・
   保管
18.1.1 容器・車両の衛生管理
18.2 検査機器・測定機器・選別装置及びその標準の
   管理
18.3 収穫や農産物取扱いに使用する容器・備品・
   包装資材の管理
18.4 掃除道具及び洗浄剤・消毒剤の管理
18.5 機械油の使用
18.6 機械・設備の安全な使用
18.7 農産物接触面の安全性
※この色の文字の箇所はASIAGAPのみの管理点

また、上記のイメージに記載がないのは、茶色の文字
で示した管理点と包装資材である。

以前に農産物は食品であり、食品衛生法の適用を受け
るということを記事にしたが、同時にこの法律では、
「容器包装」としても規定があり、農産物もこれに
準じる必要があるため、包装資材についての安全性等
の管理については別途記事にしようと思っている。

「校正」については、検査機器にしか表記していない
が、実際には乾燥機の水分計など、要求事項になる
機械設備もあるので留意が必要である。

いずれにしても、イメージ図は解りやすくしたもので
あって、全てを正確に表記はしていない。
それぞれの管理点ごとで要求される適合基準に記載の
内容が正確なものとなる。

そして、これらを管理するための手法は、在り来たり
ではあるが、台帳やリストなどでの全体管理であろう
これには、紙での対応もできなくないが、パソコン等
を活用するほうが問題等が見つけやすい。
また、これがあれば、メンテナンス記録等も関連付け
することもできるし、スケジュール化して整備漏れを
防ぐことも可能である。
事例は こちら を参照してください。

ではまた

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by tm3381 | 2019-09-21 06:17 | GAP | Comments(0)