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すてきな農業のスタイル にようこそ NoteはこちらgGAPは、需要の多い青果物からバージョン6へと移行し、その日本語版も2022年に登場しております。その後、作物展開は長く旧バージョンで維持されていましたが、その置き換え(V6)が 2026年5月1日 となったようです。
認証機関によっては、猶予期間のあるところも考えられますが、JQAなど日本で認証できる期間の場合はこの日を境に適用バージョンが変わるものと推察されます。
この内容を紐解いていくことにいたしましょう。(支援希望の方は こちらから )
19 WORKERS’ HEALTH, SAFETY, AND WELFARE
19 働く人の健康、安全、福祉19.01.03 (上位)リスク評価に基づき、すべてのスタッフが健康と安全に関する教育訓練を受けている。
参照:NIG 20.01.03 消火訓練、避難訓練、応急手当(基準)働く人の健康と安全に関する基本的な教育訓練は、以下のとおりでなけれ
ばならない:
- 経営者と管理者を含むスタッフに対して、毎年実施している
- 新人および既存のスタッフが知識の追加を必要とする業務に配属されるたびに実施している
- 必要な指示をすべて網羅している
- 書面または口頭で、確実に理解できる形式で行われている(妥当であれば、書面なしの口頭とピクトグラムによる説明のみであってもよい)
- 機器、生産物、または新しい活動の安全手順に関する教育訓練を含んでいる
- 事故対応、自然災害、働く人の健康に関連するテーマ(病気、化学物質への曝露、緊急対応手順、火災安全、働く人の健康保護に関連する権利と責任を含む)についての教育訓練を含むこと
※04 更衣室の利用 については、コンバイン作物では省略されています。
基準にある三つ目の記述にある「指示」とはどのようなことを指すのでしょうか?
現場責任者が指示することというのは、「健康と安全に関する」ことと思われますが、より具体的な説明が必要になりそうです。
「instructions」(指示)が何を意味するかを考えてみましょう:
考えられる解釈:
考えられる解釈:
- 作業上の具体的な指示・手順
- 「この機械を使うときはこうする」
- 「化学物質を扱うときはこの手順を守る」
- 健康と安全に関する指導内容全般
- リスクアセスメントで特定されたリスクに対処するために、働く人が知っておくべき・守るべき安全衛生上の指示や注意事項のすべて
このように理解することができます。
ではこの前提となる内容(文書化した手順など)が定まっていることになり、その前提には「リスク評価に基づき」とあります。
これらの一連の取り組みがあって、その結論だけを基準に記述している、ということになります。
さらに、5項めには、「安全手順」という表記があります。
次に、最後の6項めについては、文脈から
事故対応、自然災害、働く人の健康に関連するテーマ
という大きな三つのテーマを想定している、ということになります。つまりこの観点はリスク評価におけるポイントでもあります。
その中で、生産作業における、具体事例がかっこ書きになっている、そのように理解する方がよいでしょう。つまり、かっこ書き(疾病、化学物質への曝露、緊急対応手順、火災安全、働く人の健康保護に関連する)ことに限定することではありません。
また、働く人の健康保護に関連する「権利と責任」とは:
権利(Rights):
つまり、この研修では:
権利(Rights):
- 安全な作業環境で働く権利
- 健康リスクについて知らされる権利
- 適切な保護具を提供される権利
- 健康診断を受ける権利
- 危険な作業を拒否する権利
- 健康被害があった場合の補償を受ける権利
- 安全規則や手順を守る責任
- 保護具を正しく使用する責任
- 健康上の問題や危険を報告する責任
- 研修に参加し、学んだことを実践する責任
- 自身および同僚の安全に配慮する責任
つまり、この研修では:
- 働く人が「何を要求できるか」(権利)
- 働く人が「何をすべきか」(責任)
よって、教育訓練の対象者を明示し、その対象者に対して
経営者と管理者を含むスタッフに対して、毎年実施している
という要求になっていると考えられます。
参考:(GHP)食品衛生の一般原則 2020(ファン限定公開中)
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by tm3381
| 2025-10-08 06:15
| GAP
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