「総裁選挙」・・・
一般庶民にとって、私自身も含めて、政治の舞台はどこか遠くの競争を眺めているような感覚が否めません。「これで何かが変わるのか？」という問いに対して、期待よりも懐疑が先に立つのが正直なところです。とはいえ、メディアが賑わうのは国内事情よりも、むしろ近隣諸国の態勢や発信するメッセージに対する反応が中心であるように感じられます。
しかしながら、うなずける部分もあります。それは「人の評価」というフィルターです。まったく意に沿わない人物がここまで登り詰めることは考えにくく、少なくとも党所属の国会議員20人以上の推薦が必要だという仕組みが、一定の信頼性を担保しているとも言えるでしょう。
そして今回、初の女性総理大臣の誕生が現実のものとなりました。何を考え、何を語り、何を実行するかはこれからの課題ですが、それらを超えて「時代が変わる」という息吹を確かに感じます。
彼女が繰り返し口にする「働く」という言葉には、単なる労働の意味を超えて、社会の再構築や制度の再設計への意志が込められているようにも思えます。
任期は2027年9月末までの約二年と限られていますが、その短さゆえにこそ、濃密な変化が起こる可能性もあります。制度の枠組みを見直し、現場の納得感を伴う改革が進むならば、私たちの生活にも静かに、しかし確実に波及するでしょう。
ｇGAPは、需要の多い青果物からバージョン６へと移行し、その日本語版も2022年に登場しております。その後、作物展開は長く旧バージョンで維持されていましたが、その置き換え（V6）が 2026年5月1日 となったようです。
認証機関によっては、猶予期間のあるところも考えられますが、JQAなど日本で認証できる期間の場合はこの日を境に適用バージョンが変わるものと推察されます。
この内容を紐解いていくことにいたしましょう。（支援希望の方は こちらから ）
18 HYGIENE
18 衛生18.05 （下位）生産物汚染につながる可能性のある動物の活動を管理している。
生産物が動物によって汚染される可能性を低減するために、適切な対策が講じられなければならない。青果物と比較すると、原則自体も、5/8 という要求ポイントです。
生産物の汚染につながる可能性のある動物の活動の証拠がある場合には、適切な対策が講じられなければならない。
ただし、野生動物を排除したり、生産区域からすべての動物を排除するために破壊的な手法を用いることは、適切な対策とは見なされない。
- 喫煙、（ガムを噛むことを含み）飲食は指定された場所に限定されている。
- 生産物に直接触れるすべての働く人、来訪者、下請け業者のために手洗い設備が利用可能である。
- 生産と収穫に使用する容器は洗浄され、メンテナンスされ、使用に適した状態である。
このような原則が省略されている、この省略から、青果物と比較して、コンバイン作物での取り組みとしての解釈をしておきましょう。
青果物とコンバイン作物における衛生管理の要求項目の違いを踏まえた「取り組みのポイント」を以下に構造的に整理します。
🍎 青果物 vs 🌾 コンバイン作物：衛生管理要求の違いと取り組みのポイント
🔍 省略されている要求項目（青果物には要求されるが、コンバイン作物では省略）
| 要求項目 | 青果物 | コンバイン作物 | 背景・理由 |
|---|---|---|---|
| 喫煙・飲食の制限 | 必須 | 省略 | 手作業での収穫・選別が多く、直接汚染リスクが高いため |
| 手洗い設備の設置 | 必須 | 省略 | 人が直接生産物に触れる工程が多いため |
| 容器の洗浄・メンテナンス | 必須 | 省略 | コンバインによる一括収穫で容器使用が限定的 |
🧭 制度設計・現場運用の観点からのポイント
1. リスクベースの要求設計
- 青果物は「生食」されることが多く、微生物汚染リスクが高いため、人的衛生管理が厳格に求められる。
- コンバイン作物は「加工・加熱」工程を経ることが多く、初期段階での衛生要求は合理的に緩和されている。
2. 作業工程の違いによる衛生接点の差
- 青果物は収穫・選別・梱包まで人の手が介在する工程が多く、衛生管理の接点が多い。
- コンバイン作物は機械収穫→乾燥→貯蔵と進むため、人が直接触れる機会が少ない。
3. 現場納得感の形成
- 青果物の現場では「衛生＝品質・信頼」と直結するため、衛生ルールの明文化と教育が重要。
- コンバイン作物では「機械・設備の整備」が衛生管理の主軸となり、人的衛生よりも機械的信頼性が重視される。
4. 制度的整合性と柔軟性
- GLOBALG.A.P.は「一律の衛生基準」ではなく、「作物特性に応じた衛生要求の最適化」を志向している。
- 制度設計と現場運用の両立を図る立場では、こうした差異を「納得可能な構造」として説明できることが重要です。
✍️ まとめ：取り組みの方向性
- 青果物：人的衛生管理の徹底（教育・設備・行動規範）
- コンバイン作物：機械・設備の衛生信頼性の確保（整備・点検・乾燥管理）
- 共通点：リスクに応じた合理的な衛生管理と、制度的透明性の確保
結果的には、食品安全リスク評価における、青果物（その製品仕様書に基づく）と、コンバイン作物（≒「加工・加熱」工程を経ることが多い）という、その位置づけによる相違が、この衛生に関する取り組みの違いであるともいえます。
他に、この相違に関しては、栽培、収穫、選別調整、包装などの生産プロセスにおける、作業性の相違も関連しているといえます。
また、生産の規模間も当然異なります。
この管理点では、生産物汚染につながる可能性のある動物の活動ということが一つの観点です。このことは、生産サイトにおける、動物の活動をモニタリングする、ということが前提になります。
ここさえきちんとやっていれば、どんな場合でも説明責任は果たせるでしょう。逆に、たぶん、だろう的な説明をすることは、モニタリングしていない、ということを説明していることになるので、留意する必要があります。
参考：（GHP）食品衛生の一般原則 2020（ファン限定公開中）
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by tm3381
| 2025-10-05 06:15
| GAP
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