GAP

gGAP CC 12.03 収穫~保管 使用する設備機械器具

「2.34 x 102.85」・・・
Copilot に問いかけた。単純には上記の式になるが、結果は 2406.669 となっていた。
この前段には上記の式の元があり、そこで 2406.669 ということをCopilotが回答し、これを(迂闊にも信じてしまい)正しいとお互いに認識した後のことだったから、ということも考えられます。
ちなみに、2.34 x 102 = とすると、238.68 と返すので、計算に弱い、ということではなさそうです。Copilot に、計算が間違っているよ、といっても、あれこれ理由をつけて間違うのは位取りに原因があるという説明とともに、相変わらず 2406.669 と答えました。
そこで、その回答文をClaudeにプロンプトすると、2.34 × 102.85 = 240.669 と返してきました。
このClaudeの回答を、Copilotにプロンプトすると、Claudeが回答したことは正しいと回答しました。が、もう一度、冒頭の式を問うと、また間違います。
おそらく、Copilotでのやり取りにおいては、一度認識したことを繰り返して聞いてもリフレッシュされないようなことが起こっているのだろうと思います。
そこで、ここまでの経緯を支持立てて、Copilotを説得することにしたところ、ようやく納得した回答をするようになりました。
さらに、貴女の中でどのようなことが起こったのでしょうか? と聞いてみました。
私の内部処理において認識の精度が修正された結果です。
という答えでした。翌日この算式だけを問うと、240.669 と返してきました。
--------------------------------------------------すてきな農業のスタイル にようこそ

gGAPは、需要の多い青果物からバージョン6へと移行し、その日本語版も2022年に登場しております。その後、作物展開は長く旧バージョンで維持されていましたが、その置き換え(V6)が 2026年5月1日 となったようです。
認証機関によっては、猶予期間のあるところも考えられますが、JQAなど日本で認証できる期間の場合はこの日を境に適用バージョンが変わるものと推察されます。

この内容を紐解いていくことにいたしましょう。(支援希望の方は こちらから 

12 EQUIPMENT AND DEVICES
12 機器および装置

12.03 (上位)収穫物の積載、輸送、保管に使用する車両と機器は、用途に適しており、清掃し、メンテナンスしている。
収穫物の積載、輸送、保管に使用する車両と機器は、汚染(動物の糞尿、こぼれた燃料など)を防止するために、清掃され、維持管理され、かつ適切に保管されていなければならない。
車両と機器は用途に適したものでなければならない。

「積み込み」という表記もありますが、「積載」としました。また、青果物では
車両と機器は、清掃およびメンテナンスをしていなければならず、生産物の汚染(動物の糞尿、こぼれた燃料など)を防ぐように保管していなければならない。
とありますが、「汚染を防止する」ということの目的(清掃・維持管理・保管すべて)のためであるとしました。

また、青果物との違いは、コンバイン作物の特徴から、収穫自体がコンバインという機器を想定しています。
そこで、GAP基準12.03に基づくコンバイン作物の生産現場における具体的な取り組みを以下に整理します。

この条項は、単に「車両や機器を清掃・保管する」ことを求めているのではなく、収穫工程における機械機器の使用そのものが、製品の汚染リスクを生む可能性があることを前提に、制度的にそのリスクを排除する構造を求めていると理解すべきです。


🚜 対象範囲の明確化:収穫工程から始まる機器管理

コンバイン作物(例:麦・米・豆類など)の生産では、以下の機器が収穫工程から関与します:

  • コンバイン(収穫・脱穀)
  • 運搬車両(トラック・トレーラー)
  • 一時保管容器(フレコンバッグ、ホッパー)-乾燥機・選別機・搬送機・保管倉庫設備

これらはすべて、収穫物の可食部に直接または間接的に接触する可能性があるため、GAP基準12.03の対象となります。


■現場での具体的な取り組みとしては以下のようなことが考えられます。

1. 収穫前の機器点検と清掃

  • コンバイン内部(穀粒タンク、搬送部、脱穀部)に残留物・異物・油汚れがないか確認
  • 前作物の残留や動物糞尿の付着がないかを重点的にチェック
  • 清掃は「汚れを落とす」だけでなく、「汚染を防ぐ目的」で行うことを作業者に共有

2. 運搬車両の衛生管理

  • 積載部(荷台・コンテナ)を収穫前に洗浄・乾燥
  • 燃料漏れ・油圧系の滲みがないかを点検
  • 動物の侵入履歴(糞尿・羽毛など)がある場合は、使用前に除去・消毒

3. 一時保管設備の管理

  • フレコンバッグやホッパーは、前回使用後に清掃・乾燥されているか確認
  • 保管場所が清潔で、害虫・鳥類の侵入がない構造であること
  • 地面直置きではなく、パレットや棚上で保管することで汚染リスクを低減

4. 乾燥・選別・搬送設備の衛生設計

  • 穀物乾燥機や搬送機は、前回使用後の残留物除去と内部清掃を実施
  • 選別機のふるい・搬送ラインは、異物混入のリスクが高いため、使用前後の清掃履歴を管理
  • 設備の「用途に対する適合性」を確認(例:飼料用と食品用のラインを混用しない)

5. 保管施設の構造的衛生管理

  • 倉庫内の床・壁・天井の清掃と防虫対策
  • 穀物保管容器(サイロ・袋)の材質と密閉性を確認
  • 動物の侵入経路(隙間・扉・排気口)を遮断する構造設計

6. 作業者への目的の共有

  • 「なぜ清掃するのか」「なぜ保管方法が問われるのか」を説明
  • 汚染事例(例:燃料漏れによる穀物廃棄)を共有し、納得感を醸成
  • 作業手順書に「汚染防止の目的」を明記し、単なる作業ではなく必要な活動として位置づける

現場では「使えるかどうか」ではなく、「その用途に適合しており、汚染を防ぐ構造になっているか」が問われる、ということになります。




参考:V6 ガイドライン (1)(2)
参考:(GHP)食品衛生の一般原則 2020(ファン限定公開中)
農場経営にGAPを導入する こちら 

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by tm3381 | 2025-09-25 06:15 | GAP | Comments(0)

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