GAP

20 必要な力量のための教育訓練

「古米」
「新米」の定義は、日本の気候上、秋に収穫が前提なので、その年の年末までに精米をしたものは「新米」と表示して出荷流通できる。
では、それが年を越して新年になると、古米になるのか?
これ、名前がないのかもしれませんね。
ちなみに、「古米」とは、「収穫してから1年以上経過した米のこと」とあります。そして、この「収穫」という意味は、米穀年度(11月1日~翌10月31日)で区切られることらしく、今現在の「古米」とは2023年(令和5年)産のお米、ということになります。では、2024年産のお米(普通のお米?)は何というのでしょうか?
似たようなことを考える方もおられるようで、保存技術が伴っていなかった頃は不自然ではなかった呼称と、食品表示法での差異を明確にしようという試みが、違和感を醸し出している。
11月15日ころに収穫する生産地では、その年(当年11/15)収穫したものは「新米」であり、それに伴い前年のものは(自動的に)「古米」となる。それだけでよかったのである。お米は次の収穫まではある意味新米だった。それを食品表示法なるものが微妙なニュアンスを許容したことに端を発しているのだろう。「新米」と「古米」の違いに触れるような人はいないだろうと。
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GLOBALG.A.P.のNATIONAL INTERPRETATION GUIDELINE FOR JAPAN(NIG)版(
原則と基準)から見た、NIGが引用する農水ガイドラインの項番について、考察してきました。
この逆の見方をすると、農水ガイドラインで示されている内容が、GLOBALG.A.P.のとどのように関係しているのかが見て取れそうです。
ガイドラインにおける取組事項(青果物) ※留意:このリンク先は時として変更されることがあります。

20 (人的資源)農場経営管理
取組事項:作業者が必要な力量を身に付けるため、教育訓練を実施。
取組事項に関連する法令等:省略(リンクする原則と基準をご覧ください)

引用している原則と基準
  • 03.03(24.9.26)教育訓練の記録
  • 19.03(24.10.28)衛生に関する教育と訓練
  • 20.01.03(24.11.5)消火訓練、避難訓練、応急手当
  • 25.08(25.12.26)プラスチック廃棄物の管理
  • 30.01.03(25.2.8)水管理の実施
  • 31.01(25.2.27)実地訓練を伴うIPM

冒頭に以下のようにあります。
「農場のルール」は作っただけでは意味がありません。関係者全員が、そのルール(手順)に従って作業を進めることにより、農産物の食品安全や農場の労働安全などが確保されます。
まったくその通りです。

GAPは英単語の頭文字を羅列したものですが、最後のPは Practice:実践 ということであって、何が実践されているか、というと、適正であるとする生産に関する作業や業務のことです。
よって、上記にあるように、「農場のルール」は必要ですが、飾りではなく、そこに記述されていることが実施されているかどうか、ということが自己点検時の確認であり、審査員による認証審査となります。

そして、一時的には、その整合性(取り決めたことと行動など)が確認できればよいのですが、自己点検でも、認証審査でも、すべての事項に対して確認することは不可能です。
いくつかのポイントで確認することしかできません。つまり、抜けや漏れがある、ということです。

さらに、農場のルールや作業手順などは、栽培作物が変わったり、生産方法が変わったり、働くメンバーが変わったり、用いる設備機器が変わったり、農産物の仕様が変わったり、これらはいわゆる予告もなく変更されることがあります。

その変更時にすべての関連する事項に対応ができているならよいのですが、そうもいかない場面も生じます。
いずれにしても、変更があれば、農場のルールや作業手順を変えざるを得ませんし、それを働く人に周知しなければ、Practice:実践 が伴わない恐れが生じます。

実践は働く人の活動であり行動であって、それを変更するには周知や練習あるいは訓練が必要になります。座学的なことと、公道的なことと、その両方を講じることで、Practice:実践 につながるようになっていることですし、その記録があることです。そして、知らなかった、という人がいないようにする、ということでもあります。

ではまた


※引用元のリンクが切れた場合は、「国際水準GAPガイドライン」検索をしてください。
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注意書き こちら からご覧ください。

by tm3381 | 2025-06-10 06:15 | GAP | Comments(0)

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