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jGAP C1.2 土壌流出の防止

5月22日 GLOBALG.A.P. 差分説明会がウェビナーで開催されました。約100名ほどが受講されたようです。
残念ながら、差分説明の根拠となるV6日本語版は昨年少しの間閲覧可能でしたが、現時点もクローズされたままです。原文である英語表記のものを翻訳した上で日本でのアレンジになるということのようですので、日本語版になったからといって意図することは大きな違いはないということでした。
説明資料および解説動画が申込された方には利用可能になれば案内があるようです。
今回の差分については、V6とは言いつつ、そのうちの旧版でいうスコープが「青果物」のみとなりますが、それにしても少し受講者の方の数が少ないかな、と思いました。強いて言えば、昨年にも差分説明をしておりますので見送った方もおられるのでしょう。今回の説明は原則と基準の差分ですので、一般規則や旧版の別紙であった内容を外出汁したガイドラインについての説明はありませんでした。
結果的には、認証中の生産者は、契約している認証機関からの追加的な説明などで認識を補うことになるでしょう。施行は2024年1月1日ですので、これ以降に審査を受ける場合は新たなバージョンV6での審査となります。旧版で受けようとするなら、認証機関と話し合って、期限の4ヶ月前に遡って審査をする、という荒業も可能かもしれませんが、結果的にはその一回限りの処置になりますので、早めに対応を検討される方が良いでしょう。
戸惑うところも少なからずありそうですし、日本独特の箇所もありますので、どのあたりのところを目標として取り組むべきなのかを、生産者内部で調整してから取り組み方を整えるとよいでしょうね。

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すてきな農業のスタイル にようこそ
jGAP青果物の管理点と適合基準 についてのまとめを行いましたので、次は「穀物」(2023年2月14日 運用開始)について、管理点と適合基準を考察していきましょう。

C 農産専用項目
C1 土壌の管理
C1.2 重要 土壌流出の防止
風や水による土壌流出を食い止めるために、必要な耕作技術を利用している。
内容は、「作物」の範疇ですので、青果物と同じです。

農業において、なかなか完全性というのは、その可能性は乏しいものです。特に穀物は建物内などの閉鎖された環境で栽培することはあまり現実的ではありません。

もし火星で農業をしたら・・・
jGAP C1.2 土壌流出の防止_b0391989_20413344.jpg

そうすると、栽培の期間中は自然の状態のままになります。
その状態の中では、風や水の影響をなくすこともできませんし、コントロールするにしても限度があります。
ここではその限度内で、土壌流出を食い止めることに関与しているかどうか、ということが要求事項です。

では逆の側面から、どの程度の土壌流出を食い止めることが要求されているのか、ということになりますが、その指標や基準は明示されていません。
明示されていないということは、生産者が日常で思っているレベルでよい、ということになります。

圃場の土壌が、多少風や雨などで失われたとしても、同じように近隣からも風や雨などで圃場内に入ってきてしまうので、お互いさまのことであるという考え方もあるでしょう。
もう同じ土地で20年ほど栽培しているが、土壌が減って困ることもなく、近隣への迷惑が掛かっているわけでもない、というような場合、こういった要求は行き過ぎであるかもしれません。

一方で、丹精込めて栽培圃場にした土壌を失うと作物の栽培ができないような場合は、そんないい加減では困るということになります。
このように生産者としてどのように考えているのか、またこの土壌について近隣との関係はどのような状態なのか、これに準じて考えてよいでしょう。

凡そ、何かの困りごとがあれば、何らかの対処をしているはずであるともいえます。その対処のひとつが、グレーンベルトや防風林や防風ネットの設置であったり、等高線栽培であったり、土壌被覆栽培ということになります。

何かをやっていればよい、というような安易なことではなく、状況に応じた考え方があり、その対策を使用としていたり、していて利することが確認できるかどうか、ということが重要な観点でしょう。


参考:V6 ガイドライン (1)(2)
参考:(GHP)食品衛生の一般原則 2020(ファン限定公開中)
農場経営にGAPを導入する こちら 

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by tm3381 | 2023-05-25 06:15 | GAP | Comments(0)

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by トシ