GAP

Farm to Fork

目立つのが良いとも思いませんが、トップは目立つかどうかよりも、正面を見て、はっきりとした言動を示すことだと思います。
そういう意味では目立つだけでトップにはならない、と宣言していることもよいですが、どさくさに紛れてニュースになるような行動は慎むべきでしょう。
それに比較して、出るか出ないか、まだ明日が期限であると言っていたので、14日時点ではよいと思いますが、このまま沈むのか、飛ぶ鳥を落とすがごとく秘策を込めてよみがえるのか、楽しみは今日になりそうです。(昨日既に取りやめのニュースとなりました)
またもう一人の人物は、日米豪印の首脳会議を24日にワシントンで開催されるというが、ひと月ほどを残したこの時期に外遊というのもどうなんでしょう。交渉や合意の内容が、きちんと引き継がれることを祈りますが、プロンプターを見ながらしゃべる訳でもないでしょうから、思っていることが口に出てくることでしょう。
しっかりと次期総理に引き継ぐのではなく、きちんと引き継がれるようにしてほしいものです。
新型コロナの新規感染者数が減る傾向にあるので安心されているようですが、その読みは果たして期待通りの結果になるのかどうか、いささか心配しております。

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タイトルの内容はJGFが主催する審査員指導員大会(年2回開催)の一つの話題になります。
資格をお持ちで、すでに見聞きした方もおられると思いますが、そうでもない方も含めて少し考察してみたいと思います。

タイトルは、農場(Farm)から食卓(Nife&Fork)へ ということで、その食糧の需給における活動と、地球上の生態系、生物多様性についての内容となります。
このように書くと何やら難しい話のようになってしまいますが、実は今までも、今も、大変なところにいるのが農業なのだ、ということなのです。
Farm to Fork_b0391989_08101823.jpg
地球規模で起こっている環境問題と、生物多様施の損失との関係を示していますが、丸い外側が地球の機能であるとして、真ん中にあるグリーンの範囲がそれぞれの環境問題に対して、ヒトが関与・介入して、努力改善すればコントロール可能であるという領域を示しています。
範囲の区分を肥料から生成する問題の窒素とリンを一つにまとめると、9つの分類があります。
それぞれを見ると、生物多様性については、既に人が何らかの保護をしてもどうにもならず、さらに失われた遺伝子(生物種)は元に戻らないので、地球がなせる範囲も超えていることを示しています。

同様に、肥料、特に化学肥料を過剰に投じて生産性を上げてきた過去の遺産の始末ができていない窒素成分も地球のなせる範囲を超えています。

また、別の側面では、ヒトの力で及ぶのは、地球ひとつの力の半分以下の力しかないにもかかわらず、その力の使い方次第では地球の再現力を損なうまでの影響をもたらす、ということに他なりません。
この人の活動の全てが、地球にとって、環境にとって、何らかの影響、弊害をもたらしているのはこの図を見ても確かです。

それらの影響が見え始めたら、またこの分類に追加されるかもしれません。分かった途端に人の関与・介入ではどうしようもない状態になっているかもしれません。
例えば気候変動とひとくくりにしていますが、降雨のある場所とない場所の格差が大きくなったり、北極の氷がなくなったり、氷河が消え、ツンドラが崩壊する、そのような地球の変化が起こっています。基盤となる地球の様相が変われば、地球の機能も影響を受けるかもしれません。

こういったことと、農業との関係を、最も大きい生物多様性にスポットライトを当ててみたというのが今回の話題になります。

温室効果ガスをターゲットにすると、農業は大気や水、無機質成分(肥料など)を用いて、食料を生産し、それらは消費され、分解されて、プラスマイナス:ゼロ、ということになるだろうから、負荷はかかっていない、という結論めいた、そしてそれを信じたい、フレーズにまとめられていると思いがちです。

もともとGAPの本質はこの窒素肥料による地下水汚染がその発端であると聞いています。今は、食品安全が主流のように思いがちですが、実際は環境保全が主であり、、EUでは環境保護の方が近いようですが、いずれにしても環境問題の方が重大事だった、ということですね。
それが始まった頃に病原性大腸菌による死者が生じたために、環境よりも健康が大事かのように理解されてしまっているように思います。


後者は日本の取組みですが、以下のように説明があります。
健康な食生活や持続的な生産・消費の活発化やESG投資市場の拡大に加え、諸外国でも環境や健康に関する戦略を策定するなどの動き
SDGsや環境を重視する国内外の動きが加速していくと見込まれる中、我が国の食料・農林水産業においてもこれらに的確に対応し、持続可能な食料システムを構築する

その具体的な事例として、環境に関わるもので、農業ができることには主に以下のようなものがあります。
  • 農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現 :バイオ炭の農地投入技術
  • 化学農薬の使用量を50%削減 :規制+補助金?
  • 有機農業の耕地面積を全体の25%に拡大 :やる気?

みどりの食糧システム戦略
4.具体的な取組み
(1)②地域・未利用資源の一層の活用に向けた取り組み (8page)
(2)①生産性と両立する持続的な生産体系への転換
  (化学肥料の低減) (10page)

有機農業については、
2040年までに、主要な品目について農業者の多くが取組むことができるよう、次世代有機農業に関する技術を確立する。
2050年までに、オーガニック市場を拡大しつつ、耕地面積に占める有機農業の取組み面積の割合を25%(100万ha)に拡大することを目指す。
とありますが、見方を変えると、今は何もしない、という宣言をしているように見えそうですが、全体スケジュールも示されていました。(30page)
Farm to Fork_b0391989_09005653.jpg
さらに、ページを進めると、より具体的な想定もされているようですので、興味のある方はこれらのスケジュールに合わせて、補助金等の交付も期待でき、チャレンジしてみる価値を見出せるかもしれません。


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by tm3381 | 2021-09-15 06:15 | GAP | Comments(0)

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by トシ