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肥料は、どこに・どのように、保管していますか

解散か? 新型コロナウィルスの感染収束が最優先である、とのこと。
これの2類相当(重症急性呼吸器症候群)となっているようですが、例えば、重症性とは言えない、というようになれば、おのずと収束したことになる。また、感染の未然防止ができればどうだろう。参考:コロナ対応を知る
横断歩道で黄信号が出れば渡る人は注意するだろう、赤信号なら避けるだろう。この仕組みを作るのは誰だろう。
今までのように、このような仕組みがないならその場所その時の危険性はわからない、しかし、今後もしかして、危険性がわかるなら避ける方法はある。(夢の世界かもしれないが・・・)

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 こんにちは 

先日のイメージ図を見てみましょう。
肥料だけではなく、購入して在庫し、都度使用するようなものは、おおよそこのような形態となっていると思います。


利用者となっているのは、農場メンバーです。そして、「どこに」は倉庫・保管庫となっているところになります。納入業者は仕入先であり、あるいは運送便となります。
注文するには、その前に契約や見積もりがあるでしょう。
注文したら、そのものが送付されてきますので、注文した内容と齟齬がないかどうかを確認して受領印を押印すると思います。これを納品と言います。

納品には、消耗品のようなもの(肥料や防除剤あるいは包装資材等)では上述のようになるでしょうが、機械や設備、あるいはアプリケーション等では一般に検収を行うことになります。これらはモノを購入しているというよりは、機能を購入していますので、動作することが前提です。

受領(検収)が終われば、すぐに使用したり、使用する場所に持ち運びする以外には、一時的に保管をすることが多いでしょう。これが、「どこに」ということになり、管理点では AF.1 サイトの履歴 にあったように、農場の図面に表されているはずです。
(表されていないようでしたら書き加えるようにしましょう)

その場所はどのようになっているべきでしょうか。
・覆われた場所であること
・清潔な場所であること
・乾燥した場所であること
等が考えられ、さらに肥料置き場の付近に、防除剤の保管場所がある場合や収穫物を一時保管する場所がある場合にはさらに留意があります。

今回は、そのうちのひとつの管理点について考察してみましょう。
管理点 CB.4.3.2 (下位)

覆われた場所で保管していますか。
覆いのある場所は、すべての化学肥料(たとえば粉末、顆粒、液体のもの)を天候の影響(たとえば日光、霜、雨、高温)から守るのに適しています。(肥料の種類、天候条件、保管期間の長さや保管場所についての)リスク評価に基づいて行うのであれば、ビニールで覆うのも可。圃場に石灰や石膏を置くことは認めます。安全データシートの保管要件に適合するのであれば、大容量容器入り液肥を屋外で保管することを許容します。

肥料にもさまざまな形態のものがあります。多くは、何らかの袋に入っていて口が締まっているような一般的なビニール袋に20㎏程度が入った化学肥料のような形態があります。
このような場合でも、倉庫で直射日光が差し込むような場所は好ましいといえません。そして、倉庫の中ならどこでもよい、ということでもありません。
ただし、ここでの要求の対象は、「化学肥料(無機肥料)」のことだけです。
※その他の肥料はどのような状態でもよい、という意味ではありません。

最近はSDS(安全データシート)が一般的になってきたこともあって、その記載には取り扱いおよび保管方法そして漏出時の措置などが記載されております。これらを前提として、農場でもそれに準じた方法で保管することは特に否定する必要はないでしょう。
これが要求事項終わりの箇所に記載されています。何故、「大容量容器入り液肥」に限定しているのかは定かではありません。また、「屋外で保管する」とありますが、入荷形態のまま屋外保管するとしても、シートなどで覆う等のことはするのが通例ではないでしょうか。
原文によるイメージでは、バルクの液体肥料を屋外貯蔵することはできる、という意味かと思われます。
肥料は、どこに・どのように、保管していますか_b0391989_18051225.jpg
これも含めて、「リスク評価に基づいて」定めた保管方法を前提とした保管場所も容認されるものでしょう。この評価の判定根拠に、SDSの記載内容を考慮して、評価するとよいでしょう。ただ、これらは拡大解釈を推奨するということではありません。

そして、特例として、石膏や石灰が想定され、これらを圃場内や圃場近くに納品してもらい、散布し終えるまでの保管を想定して、これを「認めます」というように記載があります。いずれにしても圃場に散布することになるので、雨や風に対応することも含めて、実態調査などを経て容認されているのでしょう。

想定されるリスクと、それの対応策としての農場活動を、それぞれ天秤にかけた場合、あまり不自然な状態になるようでは負担が多くなることは合理的ではない、という考え方をしているものと推察します。
このような事例にあるような考え方は他にもみられるかもしれません。

次回は、置き場所の床についてです。

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by tm3381 | 2020-09-09 06:15 | GAP | Comments(0)

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