GAP

土壌の懸念は作物に

最大想定という数値基準を持っていたようですが、機能することなく、リーダーの辞任となって表面化したのでしょうか。
      新規感染者数       療養者数
   最大想定 これまでの最大 最大想定(重傷者) 8月12日時点
全国  2,788   1,602    36,556(2,928
2928人が重症患者
)  13,562
検査の結果、陽性になった人数、さらにその中でも療養が必要な人数のようですが、他にもあるかもしれません。いずれにしても、検査結果に基づく数値基準であって、検査が機能してもしなくても、予防的発想ではなく、対応発想です。
しかし、高齢者や基礎疾患のある人への感染防止、というように予防的な言葉で表現していますが、言っていることとやっていることがミスマッチしている感は否めないですね。
だから、code of Practice ということが持続的社会での要求になるのでしょう。話は半分に聞いて、行動を見ていきましょう。

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 こんにちは 

土作りに関する検索結果の一例です。視点が農場にある訳ではありません。ただ、対岸の状態を知ることは無駄ではないかもしれません。

この課題は主に作物の生育、そして農産物の品質や収量に影響します。そして、次のセクション4 施肥 にも関連することになります。施肥も含めた土壌改良という観点もありますが、管理点と適合基準では土壌と施肥というようにその意味合いを区分けしているようです。

こういったことも含めて前回は土壌地図の要求事項でした。土壌地図は国から都道府県にその実行が移され、それぞれでの取り組みは当然のごとく違いを有しているようです。また、農地といっても、
農地の管理は三つの省にまたがる。環境省が公害対策を担い、農林水産省が農林地の保全を担い、国土交通省が土地の所有管理をするといった具合だ。複数の省にまたがるテーマもあるけれども、基本的には省と省の間に断絶がある。
というような事情もあるようです。

このような農地の事情を含めて、それぞれの農場では農地の土壌についてどのように取り組むことをGAPが要求しているのかを見てみましょう。管理点としては、以下のような観点が土壌そのものに対して要求される観点となります。
土壌の浸食
土壌圧縮硬化の回避
有機質肥料
輪作

今回はこれらのうち、土壌浸食についての考察です。
管理点 CB.3.5 (下位)

農地の耕作技術を生かして、土壌浸食が起こる可能性を減らしていますか。
(水や風による)土壌浸食を最小限に抑えるための管理や対応策(例えばマルチング、等高線に沿った植え付け、排水、叢生栽培は緑肥の利用、サイトの境界への樹木や灌木の植栽など)を取っているという証拠がある。

近年は、豪雨被害が毎年どこかの地域に出るというのが、当たり前のようになってきました。いわゆる50年に一度というような表現で大雨に関する気象情報が発せられることがあります。
この管理点での要求にこのような豪雨が含まれるかどうかといえば、少し疑問が生じます。

この管理点ではむしろ、年間平均降水に相当する気象状況を前提としているという理解が良いでしょう。時間雨量30ミリという程度が上限かと思います。あるいは、上流側からの圃場内への流入が起こったような場合も想定外でしょう。

そしてもう一つは風の影響です。この風も台風などの風ではなく、いわゆる季節風として観測されるようなものになろうかと思います。出雲平野の築地松等は景観としても有名ですが、これはむしろ人が住むための知恵のようにも思います。
防風林にはいくつかの機能があるという紹介はこちら(北海道林業試験場)
土壌の懸念は作物に_b0391989_03182063.jpg
樹木に過度に期待をしたり、樹木の選定を誤ったり、あるいはメンテナンスを怠ると場合によっては停電などの原因となりえることがあります。

東京都内のハウス栽培でも、近くの校庭からの土粒の表面付着による日照不足などの弊害も見られました。土壌浸食されたわけではありませんが、その被害を受ける場合もあったり、あるいは圃場から近隣への飛散による健康上あるいは生活上の問題もないとは言えません。

近隣との関係性においては特に都市部では変化が起こりやすいと考えてリスク評価対策を行い、日常のコミュニケーションをすることも重要な経営課題になるかもしれません。


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by tm3381 | 2020-08-30 06:15 | GAP | Comments(0)

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