重大事故について

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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JGAPとASIAGAPにはたくさんの共通事項があり、
その経緯にしても、解説にしても、共通部分として
JGAPの存在の有効性として位置づけられています。
その違いについては、管理点として追加されている
ことがほとんどなのですが、適合基準での追加等も
存在します。

そのうちのひとつが、
§9 1.商品に関する苦情・異常・への対応 にある
9.1.1 商品に関する苦情・異常への対応手順 での
適合基準要求事項)にあります。

これらに関する考察は以下の通りです。

適合基準の記載にある該当箇所は以下の通りです。

商品に関する苦情・異常が発生した場合の対応について文書化された効果的な重大事故管理手順があり、下記が明確になっている。商品の異常は収穫物や調整中の農産物・出荷物の安全性に関連する重大な不適合の発生を含む。
(8) 重大事故管理手順が効果的であることを確認するために定期的にテストする

JGAPに相当する箇所はグレー文字です。
重大事故について_b0391989_10381360.jpg
重大事故(に関する農場)管理のための効果的な手順
をまとめた文書 というものを要求しているわけです。
効果的な手順であることはどのような場合も必要で
あることは言うまでもありません。

問題は、重大事故と、重大事故に相当しない事故を、
分けて考えましょう、というサジェスチョンです。
そして、商品の異常には、重大な不適合の発生 を
含むともあります。
苦情の中でも重大な案件、および、
異常には商品自体の重大な異常、それと、
工程や作業での重大な不適合として発見された事象
を対象としなさい、ということです。

では、その「重大な」ということはどのようなことを
指し示しているのでしょうか。用語の定義には説明は
見当たりませんので、検索すると以下のようなサイト
に説明や参考になる事例があります。

農水省の重大製品事故の内容を抜粋すると、
一般消費者の生命又は身体に対する危害が発生した事故
とあります。つまり、生命や身体に対する危害とは
ならなかった事故は重大ではないといえます。

そこで消費者庁の事故事例を見ると、例えば残留農
薬違反による商品回収事例は当然含まれておりませ
ん。
やはり行政的には、重大ではない事故という判断で
あり、その根拠は、農水省の重大製品事故に基づく
ものだと思われます。

そうすると、残留農薬基準違反での商品回収に至って
しまった場合でも、健康被害とならなかった場合は、
ASIAGAPの適合基準においては、重大ではないと
判断できるので、この手順を適用した処置をする、
という要求はしていない、ということになります。

このセクションの目的のひとつは、起こってしまった
ことでその影響を拡大化しないこと、そして、農場の
農場管理における同種の予防:再発防止をすることで
管理体制の完全化のきっかけに活用する仕組みを持つ
ことであり、結果としての持続可能性への寄与です。

そのためには、労働安全ではヒヤリハットを活用しま
しょうといっているわけであって、食品安全でも苦情
となることから消費者意識(良し悪し判断の物差し)
までも理解したうえで、表示の文言にも気を配るよう
なことを意識しましょう、という方向性でしょう。
※アレルゲン表示等

例えば、手洗いの不十分な作業者が手袋をしないで
選別作業していても、健康被害の苦情は早々に来る
とは限りません。手袋をつけないことや、健康状態を
申告しないことが重大な不適合であるという認識が
あるでしょうか。
これらが重なって例えばノロウィルスによる健康被害
が発生したとしたなら、その時初めて、重大だという
認識をすることでよいのでしょうか。

全てを拾い上げる仕組みがあって、その取捨選択判断
に基づき処置を行い、その妥当性評価や検証をする
ことで、対策を強固なものとしていくことができる
体制を構築することに意味があるわけです。

上記に記したように、重大事故だけでよい、という
考えではない、むしろ、重大事故となった場合は必ず
これらのことを処置などの実施、報告、記録等を行う
ことを要求するということを言わんとしていると思い
ますが、そのように読み取れないような文言表記と
してほしいものです。


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by tm3381 | 2020-02-04 06:15 | GAP | Comments(0)

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