東京の水道原水から有機フッ素化合物

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

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今回は、橋本淳司氏の記事を引用させていただく。
水の問題は、農業では河川、地下水、溜池、農業
用水、水道水等を少なくともひとつは利用して
おり、農場からの排水や地下浸透もある。つまり、
大いに関連があるものであり、記事にも触れられ
ていることからの引用である。

有害な残留性有機汚染物質

東京・多摩地区にある一部の浄水所の水道水、
米軍横田基地(東京都福生市など)周辺の
東京都の観測用井戸から、有機フッ素化合物が
検出されたと朝日新聞が伝えている。
検出されたのは、
・ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)
・ペルフルオロオクタン酸(PFOA)
とという物質で、いずれも有機フッ素化合物だ。

これらは、環境中でほとんど分解されず、
PFOS:「ストックホルム条約」で製造・使用が制限
PFOA:発がん性の恐れがある物質に指定 (WHO)
一般的に、斑状歯、骨硬化症、甲状腺・腎障害など
人体への影響が懸念される。

現状はどうなのか、何故そのようなことが起きるのか
どのような対策が必要(可能)なのか・・・

汚染源はわかっていないとのこと。
今後の影響やその範囲拡大は現状不明。

地下水の流動を明らかにする方法は主に3つある。
1)既存の井戸やピエゾメーターを用いて、地下水のポテンシャル分布を直接観測する
2)安定同位体、水温、水質などを追跡して地下水の流れを推定する方法
3)数値シミュレーションによって地下水の流動方程式を境界値問題として解き、地下水のポテンシャル分布を得る

これらの方法を併用し、結果を相互にクロスチェック
することにより、正確な地下水の流動を把握すること
ができる。

昭島市は2002年から2003年かけて、地下水の
分布や流れの本格的な調査を実施した。
昭島市は、水道水の全量を地下水でまかなっている。

その結果、市内で利用している地下水は、
 浅い地層の水と深い地層の水に分けられる
ことがわかっている。
浅い地層を流れる地下水は北西から南東に流れ、標高
に準じている。
ところが深い層の地下水は、それとはまったく逆に南
から北へと流れている。
地下水は、立体的な流れで複雑に絡み合っている場合
もあり、上流部で大量にくみ上げられば地下水は減る
し、上流の土壌が汚染されれば流れてくる水は汚染さ
れる。市域だけに止まるわけではないので1つの自治
体で対策するのが難しい。

熊本市の事例がある。
東京の水道原水から有機フッ素化合物_b0391989_16005493.jpg
(くまもと地下水財団WEBサイトより)

熊本市では近年、水道水の原水となる地下水のなかに
硝酸・亜硝酸生窒素が増加したことが問題になっている。
整理すると・・・
1990年代に合志市で大量の肥料や畜産の排水が
農地にまかれた。それが土壌に浸透し、地下の帯水層
にたどりつき、帯水層を流れ、熊本市の井戸に到達
するまでに20数年かかったことがわかった。

また、
長野県の安曇野市の事例もある。
東京の水道原水から有機フッ素化合物_b0391989_16043177.jpg
地下水の流動経路(安曇野市水環境基本計画)
安曇野市は、松本盆地のなかに存在する。
松本盆地が1つの地下水盆であるため、安曇野市だけ
に限定せず、松本盆地のなかの地下水の流動の一部と
して、自市を流れる地下水を考えている。
同市の保全の努力はもちろん必要ではあるが、
地下水盆全体の協力が必要であることがわかる。

地下水の流動を細かく調べていけば、原因がわかる
し、地下水の速度から、土壌汚染の時期、今後の
拡散も把握できる。
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将来を案ずることはよくあるが、やはり現状を把握
することは重要である。その把握によって不安も
大きくなるかもしれないが、影響を受けてからでは
遅い。現状把握の上で、効果的で実現可能な対策を
講じるということには人の知恵も必要である。

ではまた

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by tm3381 | 2020-01-17 06:15 | 暮らし | Comments(0)

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by トシ