こんにちは
すてきな農業のスタイル にようこそ
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管理点をその分野毎等に分けて記載することで、より
わかりやすくなる、という考え方が基本にあるので、
JGAPでは解かりやすくもあり、関連性が掴みにく
いという問題もはらんでいる。
収穫工程と農産物取扱工程を分けて考えるほうが良い
と思われる生産手法もあるが、収穫工程に農産物取扱
い工程を含めて考えるべきだとする場合もある。
このような場合は、農産物取扱い工程に関する管理点
5.1 交差汚染、5.2 ~ 5.5 農産物取扱い工程に関する
から、評価対象外としてよい。
収穫工程での考察にも、「文書の改訂や現場の改修」
がこの段階での結果である。
研修の中でも、ほぼ流れ作業的に対策決定をリスク
評価表に記入していくような作業となり、入力さえ
すればよいという誤解を与えないとも限らない。
実際の農場では、軽微な内容であればそれでも良いが
お金や時間がかかることも起こり得る。お金がかかる
ということは、会社的には稟議承認となる。
まず、承認者がGAPに関する理解がなければ、どう
なるだろう、いきなり否決はないだろうが、説明は
省略することはできない。
「そもそも論」的な状況になると担当者も萎えるかも
しれない。経営に関することであり、経営者が関わる
必要があること、経営者は適切な資源を提供する、と
さらに、リスク対策としたことの検証である。
対策としてリスク評価表に記したのは、「対策案」で
あって、その適切性は評価されていない。
対策案の妥当性を評価して、「合理的で実施可能な」
内容となっているのかどうかを、事前に定めた判断
基準で評価する必要がある。
判断基準を甘くしてしまうと結果が変わってしまう。
判断基準は、妥当性評価する前に認識合わせをして
決定しておくことをお勧めする。
要求事項を見てみましょう。
管理点 5.3 のリスク評価に応じて、食品安全を確保するための対策・ルール・手順を定めて文書化している。取組例・備考としては
下記に示す管理手の対策・ルール・手順を引用してもよい。
・ 13.作業者及び入場者の衛生管理
・ 16.水の利用及び廃水管理
・ 17.施設の一般衛星管理
・ 18.機械・設備、運搬車両、収穫関連の容器・備品、包装資材、掃除道具、工具等の管理
・ 20.廃棄物の管理及び資源の有効利用
対策の結論的な内容としては、この様になるでしょう
が、紆余曲折のあるのが、この決定の段階です。
また、手法としては明示されていませんが、
リスク対象:リスク対策=1:1
と理解している方も多いと思いますが、この考え方は
推奨されていないし、要求もされていません。
しかし、なんとなくそのように思ってしまっています
考え方のほうが実は合理的になることが多い。
「一粒で二度美味しい」という発想です。
特定のハザードをコントロールするために、複数のコントロールの手段が必要になることもあるかもしれない。また、特定のコントロールの手段によって、複数のハザードがコントロールされるかもしれない。
必ずしもこのようにしなければならないのではありませんが、このような考えもある、ということは
理解しておくと良いでしょう。
このような場合は、リスク評価表の書式が前回等で
紹介したようにはなりません。
リスク評価と、リスク対策は、表として分けられる
ことになります。
他にも、対策は抽出したリスクに対して必ずやらねば
ならない、ということもありません。
これも研修で誤解して理解している一つです。
詳細はリスク評価に関するまとめをご覧ください。
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