こんにちは
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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この章には以下の内容が含まれている。
9.1 商品に関する苦情・異常への対応
農場が対応する、いくつかのことの一部である。
農場外から、つまり、顧客(販売・購入)、周辺住民、行政機関、同業他社、末端消費者、名刺交換した方、従業員の家族等、その内容は必ずしも苦情だけではない。
また、商品の異常については、異常に気づかず、例えば出荷してしまったことを気づいたような場合がある。この場合については農場内でのこととなる。
そして、異常が起こった原因には、主に、手順の逸脱であることも多い。
農場内でのことは、この「農場のルール」自体がどのようなモノを想定しているのかによるだろう。
総合規則や管理点と適合基準には「農場のルール」に関する解説やその説明等は存在しない。ただし、用語の定義には
農場・団体のルール違反農場・団体が「農場用 管理点と適合基準」、「団体事務局用 管理点と適合基準」に基づき定めたルール及び「総合規則」に違反していること
とありますので、ルールはCPCCに基づいたものでなければならない、ということです。マニュアルも同じですが、CPCCに基づいて作成することと、4.認証までの手順概要 ステップ(2)に記載がありますが、以前にも考察したように、農場が独自に農場のルールを作成し、その内容にCPCCとの齟齬がないことでなければ、持続可能性は達成できないでしょう。「望ましい農場管理の状態」として意図した内容を文字や画像や動画などで表現できるようにしたものが、「農場のルール」になるだろうが、その意図や目的、必須事項等についての取決めに関するものがない。
しかし、「農場のルール」が何らかの形で表すことができていなければ、農場のルール違反への対応はできないことになる。「農場のルール」の作成のためには、
・現時点で行っている、その場所での、その生産工程での、作業・活動を把握して、箇条書きとして整理する。
・GAP管理点と適合基準、総合規則を読み解いて、箇条書きに不足する内容を追加する。
・追加分も含めた箇条書きを、作業手順とそうではないことに分ける。さらに、やるべきことと、やってはいけないことに区分けする。
生産作業 生産作業以外
やるべきこと 作業手順 農場のルール
そうでないこと 逸脱行為 ルール違反
という内容になるでしょう。
・このようなルール違反があった場合の対処対応としてどのようにするかをあらかじめ決めて、それを「ルール違反の対応手順」とする。
生産作業に関する、(標準)作業手順には、逸脱の対処(措置)が記載されている。これには再発防止は含まれない。作成するのは、生産工程の責任者であり農薬管理、肥料管理、商品管理等の責任者と、農場の責任者が担うことになるでしょう。
生産作業以外の農場のルールについては、衛生管理を担当する責任者、労働安全・労務管理を担う担当者、そして農場の責任者が担うことになるでしょう。
ルールについては、二つの要点があります。
(1) ルールの作成は作業者を交えることと、定めたルールは、実践が必要であり、教育訓練の一環として、周知を図りましょう。
(2) ルールを蔑にしてしまうのは、組織の中ではその上層部に位置する方です。
ルールは、責任者、作業者、経営者等全員の合意と取組み、風通しの良い経営文化が必要となります。黒船となる第三者の存在も有効となるかもしれません。
ちなみに、作業逸脱によって生じたもの(生産物)はそれぞれの作業手順の内容に、逸脱時の措置として記載があります。この記載内容に、出荷商品にしてはならない旨あれば、不適合品として始末する必要があります。
こんな記事もありました。
責任者の失態を隠そうとして、見てみないことにしたり、報告を表ざたにしないようなことがあれば、誰もルールを守らなくなります。
みんなで渡れば怖くない、赤信号と同じですね。
管理点と適合基準の解説一覧は こちら 農場経営にGAPを導入する こちら
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