④ 16.水の利用及び廃水管理

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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農産物の生産では、いろいろな場面で「水」を利用
する必要がある。
まず、水について事例を交えて考察してみたい。

日本の水資源は世界的に見て豊富だろうか。
こんなデータがある。
④ 16.水の利用及び廃水管理_b0391989_17161694.jpg
あまり豊富でない、というのがこの結果である。

水は、見た目が同じであれば、そのものも同じである
か、というと必ずしもそうではない。
どのような水であるかを確かめる方法は、飲み水には
法律や基準があり、その結果は公表されていたり、あ
るいは依頼して調べることで状況把握ができる。

農業で用いるであろう水には次のようなものがある。
1) 農産物自体を構成する「水」 (肥料分を含む)
2) 農産物を洗浄する「水」と、その「廃水」
3) 農薬を希釈する「水」
4) 機械や車両等の洗浄「水」と、その「廃水」
5) 手洗い等の「水」と、その「廃水」

以上のように水を使えばその後の水、つまり、廃水
にも気を配る必要がある。そしてその廃水が、農場
から、どこに流れ出しているのか。
そこが、用水路なのか、排水路なのか、河川なのか
海なのか、ため池なのか、あるいは、地下浸透なの
か。つまり、どのようなところに流れ出ているのか
という観点も必要だろう。

その、流れ出している場所によって、場合によって
は、法的な規制などがある。
また、同じように、自分の農場が、別の農場の上流
に位置する場合は、その農場の生産用水になること
も考慮しなければならない。

xGAPでの基準書には、この記事のタイトルにおい
ては、以下のような水を対象としている。
16.1.1 生産工程で使用する水
   ⇨ 上記の 1) , 3)
16.1.2 農産物取扱い工程で使用する水
   ⇨ 上記の 2) , 4) の内で農産物に接触する
     容器や機械など、及び 5)
16.1.3 農産物のため水による洗浄水や、もしくは
    くり返し使用する洗浄水の管理
   ⇨ 農産物に接触するときの水に焦点を当てた
    場合の要求事項
16.1.4 養液栽培に使用する水
   ⇨ 栽培方法に起因する要求事項。上記の 1)
などであり、上記 4) での農産物と直接接しない車両
や機械等などの洗浄水は含まれていない。

使用したあとの水としては、
16.3 廃水の管理
とあるが、この対象範囲は、
・圃場
・農産物取扱い施設
のみが限定されている。
トイレの処理水、倉庫での機械洗浄水、その他農場内
からの廃水については、要求事項はない、ということ
になっている。

重要なのは、農場を起点として、入ってくる水資源や
流れ込んでしまう汚染水を含む意図しない水も含めて
それらの認識をすることと、それに対するリスク評価
をすることがひとつであるし、逆に、農場から出る水
のすべてについての把握と、その水質などに気を配り
管理することである。

言い換えるなら、ここ個別に限定する要求事項にする
と、その要求事項に漏れが生じてしまう恐れがあると
思われる。

食品安全においては、
・農産物の洗浄水(化学的・微生物的)
・成長過程に使用する水(化学的
などの観点になるだろうし、
その水自体が、農場に入ったときのままの水なのか、
それとも、受水槽を経由した水なのか、あるいは、
農場内で再生した水なのか、それらを認識して、使用
する必要がある。

そして、廃水は、使用した方法や場所にこだわること
なく、農場のすべてにおいて認識をし、排出先に応じ
た処理をすることと、その確認ができているようにす
ることだろう。関連:環境保全

ちなみに、手洗いの水については、
 管理点13.3.1 手洗い設備には、「衛生的な水」を
 使用するとして、その注釈には管理点16.1.2を参照
とある。

ではまた

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by tm3381 | 2019-09-04 06:15 | GAP | Comments(0)

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