GAP

④ 11.責任者のやるべきこと

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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このように記載がある。

責任者は、担当する管理点と適合基準を把握し、自分自身に必要な学習を実施します。
(中略)
責任者が学習して力量を持つことにより、適切で効果的・効率的な農場管理ルールを定めることができます。

ここでの記載は、前提が基準書の管理点と適合基準に
要求されている事項だけを、責任者がやるべきことと
した場合の解説であって、農場運営や管理を行うこと
を想定はしていない、ということを理解するべきですね。

そして、学習するべき範囲とレベルについては、農場
で業務分掌として規定しておくべきでしょう。
逆説的には、基準書に沿った内容だけで農場の運営は
できない、という理解が必要でしょう。
実際に運用している農場管理マニュアルを見ると、管
理点と適合基準の文言表記の裏返しとなっていること
があり、誤解をしている方が多い印象があります。
例えば、こんな事例です。

業務分掌とは、運営に関する全体的な業務の全体を示
す、必要な機能が羅列されていて、それを組織の部門
ごとに業務を割り振ること、関連性から得られる機能
の集大成が、農場管理の方針に合致することであり、
合致するとは、重複がなく、欠損もないことだ、と
いう理解と、それらの機能が組織の人の力量により、
動きを伴う、つまり状況に応じたトリガーが作動する
そのような仕組みになっていることなのである。

このトリガーは、状況の把握と実行の示唆(指示等)
になります。
指示の前提は作業手順であり、指示には記録帳票類が
セットとなっています。結果的に実行・実施が記録と
なって残ることになります。
責任者はこれらの記録の確認や検証を行う、という
ことになります。GAPでは農薬記録にはこのことが
要求されています。

全体業務の内容は最終的には経営者が判断するべき
であろうし、それから必要な部門とその部門が担うべ
きであろう、それぞれの組み合わせは任命した責任者
とともに、充分に検討することになろう。
上述したが、全体を分割し、反対に分割を合わせて
全体となることを検証していただきたい。

言い換えるなら、任命した責任者が自己啓発等により
得たスキルを利用するというボトムアップ的な発想だ
けでなく、トップダウン的な示唆を合わせるべきもの
であるという理解が必要であろう。

これらは、経営者の責任として、管理点ごとに責任者
に分担させるという、管理点2.1 ②において、それら
を示す一覧表だけを作成して、経営者の責任は達成し
ている、という落とし穴にはまらないようにすること
だといえる。
この要求事項に対して、組織の機能が伴わなければ、
意味がない。

経営者はその全体的な農場運営の仕組みや必要な機能
のすべてを明らかにしておくことから、組織図を作成
するべきなのである。

④基盤という土台の中にある、そのひとつが組織であ
り、全体を整える経営者の思考と密接に連携するのが
責任者になる、その形が組織である。
その組織が想定の通りに動きを見せることが経営者の
思考と一致するべきなのである。

これが責任者に要求される「やるべきこと」なのだと
いえそうである。
関係性でいえばこのようにも見えそうだ。
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by tm3381 | 2019-08-16 06:16 | GAP | Comments(0)

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