GAP

基準書の内容 基本的な用語(6)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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前回に続いて団体認証にある、内部監査 について

団体用の基準書にある用語の定義にはこのようにある

「団体・農場管理マニュアル」に基づき、団体の統治
管理の一環として、団体事務局及び団体に所属する農
場の運用状況を、内部監査員及び廃部監査補佐役が、
点検・確認し、その結果を、団体事務局の責任者及び
団体の代表者に報告すること。

結果はどこに反映するか、それは・・・
 団体の統治管理、これの良し悪し、順守状況など
であり、用いる物差しは、
 「団体・農場管理マニュアル」
となっている。そして、内部監査を行うのは・・・
 内部監査員及び廃部監査補佐役
だとされている。

ところで「内部監査員」は、総合規則に説明がある。
基準書の内容 基本的な用語(6)_b0391989_16415194.jpg
日本GAP協会が認めているのは、
・GAP指導員の資格
・内部監査員研修※に合格
 ※:産地リーダー養成研修を含む
このふたつの合格者であるとしている。

そして、その力量としては以下の要件を必須とする。
a) 食品安全衛生を含むGAPに関する最新知識を保有
b) ハザード分析に基づく、リスク評価に関する知識
  の保有
c) 農薬、肥料、労働安全及び環境保全に関する基本
  的な知識の保有
d) 人権・福祉及び労務管理に関する基本的な知識の
  保有
e) マネジメントシステム(団体統治)に関する知識
  の保有
f) 監査に関する知識の保有及び監査能力の保有

そしてこれらの要件を満たしているとみなされるのが
上述の、指導員資格と内部監査員研修合格ということ
になる。

以上、内部監査員としての資格を示す証書やカード等
はないのであるが、私が研修受講して合格したのは、
2012年3月5日付となっている。
ちなみに、指導員資格は2010年10月28日であり、
このふたつの間で、審査員セミナーを受講合格したの
が2011年6月22日―24日のセミナー3日間でした。

当時は、団体認証講座という名称であったのですが、
上記の f) にあるように、監査能力については審査員
セミナーを受講した後だったことも幸いであったと
思っております。

そして、一番最初に団体認証でお世話になった時に
非常に困ったのが、団体事務局が作成し、初回認証を
受けたとする、団体・農場管理マニュアルの内容で
あったことを思い出します。

マニュアルに記載している内容は、全てが基準書の
対応文言で埋められていました。
例えば、「団体事務局と農場の責任分担を文書化して
いる」という適合基準があるのですが、マニュアルに
は、「団体事務局と農場の責任分担と文書化する」と
あるのですね。

間違いとはいえませんが、どのように実現するのか、
という観点については一切の記載がないので、当然、
その後の対応はできていなかった、という結果でした

前回のマニュアルに関する記事にしたように、団体の
管理をする上でのバイブルになるものですので、団体
代表者の意向がすべてになります。
当然、それにはGAPの理念や、5つのカテゴリなど
更に、法令順守、継続的改善活動などとの齟齬がない
ことなどが前提となっていなければなりません。

ここがしっかりとしていないと、実は内部監査がブレ
ることになります。
このブレは、団体の維持継続に大きな影響を及ぼし、
しかもそれは徐々に進行しますので、気づいた時には
手が付けれないという結末もあり得ます。

ではまた

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by tm3381 | 2019-07-16 06:14 | GAP | Comments(0)

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