GAP

GAP取込み  そのステップ(10)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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前回の、自己点検(内部監査)のやり方と示したの
ですが、いかがでしたか。

どれだけのことをやればいいのか、ということの事例
です。
どうだ、すごいだろう・・・ということを言いたいの
ではありません。

では何を、ということですが、それはGAPの理念に
関連します。
どのようなことが関連するのか、それは、「持続的な
農場運営」、あるいは、「持続的な農業経営」です。

その意味は、管理点2.3 にある、農場の方針。その中
にある、継続的な改善活動。
それは何か、そしてそれがどのように、理念に関係
するのか。

継続的な改善活動とは、その手法は、PDCAであり
それがスパイラルに上昇しながら、前回のPDCAの
結果を見ながら、今回のPDCAをおこなう、という
ことになります。

前回の反省を含めないと意味がないということです。
この意味のないということの警告として、エッシャー
が出てきたわけです。
何故でしょうか。

滝は水の流れ、それは上から下に流れる。
スパイラルは下から上に上がることを意味する。
では、エッシャーの絵で滝の流れをさかのぼってみま
しょう。滝上に達したら、水路をたどると、変です。

さかのぼっているはずが、下っているように見えて
しまいます。
つまり、この様になるのは何故でしょうか? という
ことです。それは、現状認識が甘い、過去の履歴を
見ていない、見ていたとしてもその原因特定に間違い
がある。あるいは真実を理解できていないなど。

いずれにしても、時間をかけて行った前回の自己点検
あるいは内部監査が、踏みにじられている。
それでは今回の検査や監査も同じ結果になる。
そのような仕組みしかない農場は、本来の意味の自己
点検や内部監査ができない、結果、できないことの
繰り返しでしかない。
GAP取込み  そのステップ(10)_b0391989_23573285.jpg
ごめんね、こんなところで登場させて

その結果は、当然、GAP理念の、「持続的な」と
いうことは実現できないでしょう。

リスク評価も同じ、一度やったことを利用しない、
利用するにしても見直しと称して日付だけ変える等、
結果の産物だけで維持更新するような姿勢、手法的
な小賢しいことだけをやればエッシャーの滝ならぬ
ツボにはまるでしょう。

こんなことをやっても、GAP本来の意図されたこと
が喪失されてしまう。
形だけにとらわれず、管理点や適合基準の意味、その
存在理由をしっかりと考える、社会的な仕組みが必要
になるだろう。
おそらくこれがオリパラ以降のGAP文化の礎になる
のではないかと思う。


ではまた

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by tm3381 | 2019-06-08 06:13 | GAP | Comments(0)

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