こんにちは
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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FSMS構築のステップは以下の通りとされる。
これらは、HACCP12手順の前段にあるものだ。
農場で取組むFSMSの考え方やその手順などの
事例として、取り込んでみてください。
① 組織のトップマネジメントが導入の意思を決定し
方針・目標を表明する。
② トップマネジメントは食品安全チームリーダーを
指名する。
③ 食品安全チームリーダーは、食品安全チームを
編成する。
④ 食品安全チームは、現状のPRPを踏まえつつ、
コーデックス委員会のHACCP適用のガイド
ラインに沿って準備し、ハザード分析を行う。
すなわち、現状のPRPがハザード分析の
インプットになるのである。すでに十分なPRP
が構築されている場合と、そうでない場合には
ハザード分析の結果、すなわちアウトプットは
様相の異なるものになるに違いない。
⑤ ハザード分析を実施する間に、食品安全ハザード
をHACCPプランで管理するか、あるいは
OPRPで管理するかを決定する。
⑥ ハザード分析で明らかになったOPRPを確立
する。OPRPには管理手段、それが実施されて
いることを実証するモニタリングの手順、及び
管理状態が不適切であった場合に取るべき手順
などが要求される。OPRPには許容限界がない
(設定できない)が、管理状態が適切であるか
否かを判断するための何らかの基準を決める必要が
ある(例えば、洗浄後のベルトコンベア上に汚れの
付着を認めないこと、あるいは作業者が何か汚れた
物に触った時は手袋を交換すること、等々)。
⑦ ハザード分析により明確になったCCPについて
は、HACCPプランを確立する。HACCP
プランには、製品の許容性を示すパラメータの
許容限界を決定し、それをモニタリングする手順、
許容限界を超えたときに取るべき手順が要求され
る。
⑧ HACCPプラン及びOPRPは、妥当性を確認
したうえで作成する。
⑨ HACCPプラン、OPRP及びPRPを検証
するプランを作成する。
⑩ HACCPプラン、OPRP及びPRP並びに
検証プランを実行するときに必要になるトレーサ
ビリティ確保の方法や回収を含む安全でない可能性
のある製品の取扱いに関するシステムを構築する。
⑪ 以上のシステムの有効性を検証及び改善するため
に必要なプロセスを計画して、実施する。
⑫ 特に、FSMSが効果的に機能しているかどうか
を検証するために内部監査が重要である。
⑬ 以上の結果をマネジメントレビューのインプット
とする。
⑭ トップマネジメントは、以上の結果を踏まえて
マネジメントレビューを行い、その結果をアウト
プットする。
⑮ アウトプットには、食品安全の保障、改善の
必要性、食品安全方針・目標の改定等の是非が
含まれ、必要であれば適切な経営資源の提供も
決定される。
GAPでは、HACCPベースを要求しているので、
これらのうち、⑦以降の箇所で、CCP、HACCP
プランという表現の箇所は該当しないので、これらを
省略した内容でよいだろう。
ただ、場合によっては、CCPが含まれる可能性も
あるので、そのまま記載してある。
いずれにしても、管理点1.3.1 として、運用手順や
運用マニュアルとして文書を作成して取り組む場合は
前文として上記の内容を記載し、目次に沿った内容を
肉付けしていくことで、要求されていることは満足
出来るだろう。
しかし、かたちが重要なのではなく、運用が重要だと
いうことはいうまでもない。
ではまた
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尚、このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、
日本GAP協会などの機関とは全く関係はありません。
また、GAPに関するビジネスに利害を及ぼすために
記載している訳ではありません。
ここに記載されている内容は、私自身の経験からの
記載であり、内容が正確でない場合もあることを
ご理解の上、ご利用願います。
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