GAP

2018年度 第二回目の審査員大会(3) 内部監査

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ
どのようにしてGAP認証農産物できたのか・・・
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前回からの続きです。

(2)内部監査結果を確認したところ、農薬保管の管理状態が同じなのに、監査員によって適合・不適合にバラツキがあった。

審査員による審査の時点で、このような内部監査結果
の文書を見たということですね。

この認証形態は団体認証になります。
内部監査は、「団体・農場管理マニュアル」がある
ことが前提であり、内部監査ではこのマニュアルに
基づく、チェックリストを作成していることとされて
おりますので、そのチェックリストによる、内部監査
結果を確認した、というシチュエーションですね。

内部監査の結果には、当然是正処置が含まれます。
 管理点4.2.2
さらに、4.5内部監査の結果の確認 ということがあり
団体の代表者は、内部監査の完了確認をしていること
になっているはずですね。

これらのつながりがわからない設問となってしまい、
内部監査員の力量の問題のようにとらえられてしまい
がちになりそうです。

バラツキがあること自体には、そのようなこともある
というのは現場でも見られるでしょう。
形に捉われ、そのようなバラツキを残すのは良くない
として代表者が理解をすると、間違い直しをするかも
しれません。

むしろ、このようなバラツキに対して、事務局や代表
者がどのような対応をしたのかをみるべきでしょうね。

よって、この発見事項で目が留まるのではなく、ここ
から、関連する管理点についての全てをトレースして
総括的に把握した内容から、どの管理点としての是正
とすることで、今後の団体としての継続的な取組みに
審査フェーズでの効果的な関与ができると、考える
べきではないでしょうか。

例えば、
・このバラツキを無視して是正対象としていない
というようなことであればどうか。
農場の是正ができていないことになりますので、
管理点4.3.2 農場の是正処置 不適合事項は適切に
      是正され、その結果の記録がある。
というところに適合していないとして、不適合の
判断をすることになるでしょう。

2018年度 第二回目の審査員大会(3) 内部監査_b0391989_18054928.jpg
団体管理の仕組みとして、内部監査が有効に機能
しているかどうか、翻って、審査では機能をする
ように気づかせる是正が好ましいといえる。

結果ができているかどうか、ということよりも、
気づきができて、結果が伴っているかどうか、
この観点での審査が望ましいのではないだろうか。

もう一つ、残留農薬については次の記事にします。

ではまた
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by tm3381 | 2019-02-14 06:18 | GAP | Comments(0)

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