GAP

スキャニングするようにリスクを抽出する

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

GAPに取組む農場の方が日常に行うことや、
農産物を購入する方に、GAP認証農産物が
どのようにしてできたのか、といったことを
お伝えできればと思います。

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JGAPで取り組むべきだとされている、
リスク評価については、その順序や内容について
おおよそこれに従って進めることで途惑う
ことはないと思っている。

リスク評価は、管理点や適合基準に、その
要求事項があることから、取組みすることに
違いはないが、ただ、基準にあるからとして
理解してしまうと、やらされ感は否めない。

そういった誤解は、取組みをやめる、という
そんな事例に繋がることがある。
どうして、残念な結果に至るのか・・・

基準の内容だけだと、食品安全、あるいは、
労働安全に繋がることだということはわかる。
しかし、今までにそのようなこと、つまり、
商品回収や労働災害になることはなかった、
という現実、これとの乖離を感じてしまう農場が
あることも、これも理解できる。

そこで、評価判定で、「安全」との関係性も記事に
したこともある。しかし、これが分かったとしても
「やらされ感」の解決にはならない。

やらされ感は、いわゆる前向きな取組みではない、
ということに近いが、この解決をしておくことは
冒頭の減少の歯止めにもなるし、社会的にも望ま
しいことだろう。

では、農場にとって、どのように理解をすること
が可能であるのか。

これを、図式を書くと、

リスク抽出と対策
食品安全、労働安全
安全は安心に
農産物を介した信頼関係
持続可能な農業経営
社会的要求に応える
国や消費者による応援
持続可能な農業経営(2)

というような図式になる。

さてこの逆を辿ると、リスク評価に、
行き着くのだろうか。
どうだろう、流れがイメージできただろうか。

双方向に矛盾がないことがイメージできていないと
取組みに対する理解は得られない。
結果は、繰り返しになるが、「やらされ感」

イメージができれば、ひとつだけ覚えて頂きたい。
それは、「漏れのない」リスクの抽出である。
スキャニングするようにリスクを抽出する_b0391989_20162608.jpg
意味を理解しないままに、やればいい、というような
ことで始めてしまうと、形にこだわり立派な見た目の
ものが出来上がる。
しかし、それが間違いだと言ってはいない。

そもそもGAPは、見た目にこだわるものではない。
安全は、印象ではないのである。つまり、”感じ”の
問題ではない。また、一瞬の、審査の時だけの、
出来・不出来でもない。
農場の方針目的で想定したことの実現が、時を
隔てることなく継続していることである。
スキャニングするようにリスクを抽出する_b0391989_20162608.jpg
連続とは・・・
この想定した、方針目的や生産計画など農場運営での
全ての場面において、安全に関わることが
「漏れることなく」
ということである。
この「漏れなく」というフレーズでのリスクの抽出、
これを忘れてはならない。

では、図式に、漏れがあるリスクの抽出、という
出だしを当てはめてみよう。
どうだろう、二つ目の、食品安全や労働安全で、
止まってしまうことになるのがわかるだろうと思う。

体裁にこだわることが重要ではない、また、管理点と
適合基準に書いてあるからとGAPの理念まで思いを
はせることなく取組むことの危険性、それにこそ
リスクがあることに気づくべきだ、ということの
重要性である。

皆さんの農場でも、認証は一つの山場である。
このことは、気持ちとしてはよくわかる。
しかし、農場のメリットにならないようなやり方、
つまり、うわべの整えだけで取組んでいるという
そのような考え方、姿勢はお勧めできない。

全体俯瞰用の索引は こちら 

ではまた

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尚、このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、

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また、GAPに関するビジネスに利害を及ぼすために

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by tm3381 | 2018-12-27 06:10 | GAP | Comments(0)

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