リンク(4) 知識向上の記録(労働安全:3.事故発生と備え) 

このシリーズについての共通事項は、
 ・何のための管理なのかが理解されていること
 ・何を管理するべきかが理解されていること
である。
これらは、知識の向上のためには必須条件である。

さて、ここでは労働安全の責任者としてどのような
ことが知識向上となるか、そしてその記録とは。
b0391989_21243137.jpg
前回は労働安全に対する概要めいた事を記事にした。

今回からは、管理点毎に見て見よう。
14.1 作業者の労働安全
14.2 危険な作業に従事する作業者
14.3 労働事故発生時の対応手順
14.4 事故への備え
14.5 労働災害に関する備え(強制加入)
14.6 労働災害に関する備え(任意加入等)

ここでは、労働事故の対応と備えについて記事とする。

適合基準の文言には、以下のようにある。
 労働事故発生時の対応手順や連絡網が定められて
 おり、作業者全員に周知されている。

農場運営においては、様々な形態や規模がある。
ここで記載されているのは、比較的小規模の農場が
想定されている。
直接農場作業にかかわらない方だから、周知する対象
ではない、ということではない。
農場事務員の方でも対応手順や連絡網の存在は認識し
ておくことも必要だ。

さて、労働事故という言葉が使われているが、これは
「労働者災害補償保険法」による労働者の業務中の
事故を考えるもので、一般には「労災」と言われる。
事業主は労働者には該当しないので、事業主が作業中
事故に遭遇した場合はどうだろう。
これは労災なのか?

結論的には、ここでいう、「労働事故」「作業者」
共に使用者(事業主)もこれらに含まれるということ
だとされている。
また労災保険では特別加入として制度化されている。
詳細はこちら

対応手順としては、
被災した方の身体的な状況と、どこで起こったことで
あるのかを把握することから始まる。
いつ、ということは通常では「今」であるため省略。

これを連絡することになるが、連絡するのは発見した
方や被災した方の近くにいる方になる。
よって、この連絡する方は手順を知っておかなければ
ならないというのは当然になる。
知っておかねばならないのは、連絡する先である。

連絡を受ける立場の方が被災した場合は、その代行者
ということになる。
こういったことを想定して、手順を定めておくことに
なろう。
意外と事故などが発生したときには、人の対応として
あまり冷静にはなっていない。ということは、訓練等
機会を作って、連絡する場合には落ち着いて、状況を
連絡先に連絡ができるよう、責任者は考慮することだ。

ちなみに労働災害はあまり農場では起こらないのでは
ないかと思われる場合が多い。
しかし、意外と死亡事故が多いのは統計的にも明らか。

日本農業新聞より抜粋 詳細はこちら
b0391989_12050057.jpg

これを見て、さていかがだろう。さらに、
 他産業では定年退職している年代が、
 農業では第一線で活躍している
と、ここでは指摘している。
そろそろ車の運転でも免許返納するような年齢だ。

何故このようになるか、一言でいえば、農業くらい
誰でもできる、つまり、危険な作業ではない、と
いう安易な認識しかない、ということだ。
近年でも、田舎暮らし、〇〇ターン、労働者不足、
外国人労働などと、農業に関わることは良いことだ
というような風潮があるが、時としてこのような
災害を被り、また、場合によっては死亡することも
あるのだということをわかって農業をやるべきだ。

さあ、このような死亡事故にもなるかもしれない、
そんな危険がはらむ農業であるが、何をしたら予防が
可能になるのだろう。
これがGAPでの効果のひとつだろう。
 危険な場所を特定する
 危険な作業を特定する
それらの認識のもと、リスク評価を行い、対策する、
つまり改善と予防になる。

そして、危険な場所であるとか、危険な作業の認識
としての教育訓練だとかの対応が要求される。
このようにして理解が進むということになり、その
メリットは農場で働く、事業主も含めた生命の持続
ということにつながる。

ではまた

--------------------------------------------------

尚、このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、

日本GAP協会などの機関とは全く関係はありません。

また、GAPに関するビジネスに利害を及ぼすために

記載している訳ではありません。


ここに記載されている内容は、私自身の経験からの

記載であり、内容が正確でない場合もあることを

ご理解の上、ご利用願います。


もしよろしければ、ご意見などご一報ください。

[PR]
by tm3381 | 2018-11-18 06:16 | GAP | Comments(0)

未来につなぐ農業を応援いたします


by トシ