GAP

GAPに取組む を考察しよう(13)商品仕様書(3)

 こんにちは 
すてきな農業のスタイル にようこそ

GAPに取組む農場の方が日常に行うことや、
農産物を購入する方には、GAP認証農産物が
どのようにしてできたのか、といったことを
お伝えできればと思います。

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商品仕様書とは、本来は農場での生産品、つまり
農作物として販売するものを文面で表現したものだ
ということです。
利用するための文書ですが、利用先は
 ・取引先への営業
 ・社員への教育訓練
 ・商品調整場への掲示物または備え付け
ということですね。
しかし、ここでは・・・
商品仕様書として表記するべきだと判断する項目
これは、GAPでの適合基準に沿っています。

ということで、適合基準に記載の項目ごとに、
そして今回が、その3 となります。

残りは以下の項目になりました。
⑥ 保管条件・日持ち、配送条件
⑦ 表示内容

GAPに取組む を考察しよう(13)商品仕様書(3)_b0391989_21384897.jpg

⑥ 保管条件・日持ち、配送条件
この2つの項目が意味するのは農場でできることで
その基準を定めて、流通を考慮した日持ちを定める
ことは想定していない、想定できなくても仕方がない
ということと思われます。
常識的に、旧来より常温での流通である、また、この
状況は早々には改善されない。
よって、できる範囲で農場側でのデータに基づく、
保証内容にしてはどうか、というGAP的な考え方
であると思われます。

(1)保管条件と日持ち
   まずは、保管条件
   ・温度や湿度
   ・通気
   ・遮光 など
   を考慮して定めること。
   そして次にはそうしたときの、日持ちを、
   通常日数でデータを取得して、それに、
    限度日数(平均値)✕ 0.7
   として、日持ち日数を定める。
  ※これらは食品加工での決め方のひとつです

(2)配送条件
   保管条件に倣う、というのが基本ですね。
   そうではないなら、保管条件を見直し、
   必要に応じて予冷などを行い、保管と流通
   のときの条件をできるだけ合わせる
   ということですね。


⑦ 表示内容
農産物に表示する内容は、管理点【10.1.1】と、
トレーサビリティが関連して、最終出荷の商品を
決めることですね。
 ① 農場名
 ② 名称
 ③ 原産地
 ※これは最低限の表示項目です
食品加工では、最終的に容器包装を行った時点の
日付がわかる、もしくはロット番号などを付する
もちろん、事業所や名称も。

次に、管理点【18.3】③にあるように、包装材を
指定しておくことも重要です。
これは特に、社内での利用、つまり包装上での、
取り間違いを防止する上で重要です。
また、ラベルを使用している場合は、更に留意、
ラベルの版管理を行うべきだと考えています。

まだまだその事例は少ないですが、表示の偽装、
これを考慮したとき、その見分けができる仕掛け
これも考慮しなくてはならないような時期もくる
かもしれません。

以上、3記事になりましたが、商品仕様書について
参考になればと思います。

追加

ではまた

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尚、このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、

日本GAP協会などの機関とは全く関係はありません。

また、GAPに関するビジネスに利害を及ぼすために

記載している訳ではありません。


ここに記載されている内容は、私自身の経験からの

記載であり、内容が正確でない場合もあることを

ご理解の上、ご利用願います。


もしよろしければ、ご意見などご一報ください。

by tm3381 | 2018-09-17 05:40 | GAP | Comments(0)

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