GAPに取組む を考察しよう (4)交差汚染

こんにちは すてきな農業のスタイル に
ご訪問くださいましてありがとうございます。

GAPに取り組む農場の方が日常に行うこと、
野菜や果物の購入者の方にとっては、GAPでは
購入するものがどのようにしてできたのか、と
いったことを少しお伝えできればと思います。

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交差汚染


意図しない状態で危害が農産物に及ぶ
JGAPの定義には
 作業者、機械・器具、水、空気等の
 移動によって、微生物汚染、農薬汚染、
 異物混入等が起きること
というようにある。

普通では、作業者が移動したとしても
汚染や混入は起こらない。
何故起きるか? ということを考える
ということをリスク管理という。

そのため、管理点として、
 圃場及び倉庫における交差汚染
 農産物取扱い施設における交差汚染
を特に明示して年一回以上リスク評価する
事を要求している。

交差汚染はこれ以外には起きないのか?
という疑問もあるが、特にこれらの事例が
重要で多い事が前提にあるかもしれない。
よって、農場によってその可能性があるなら
農場全般のリスク評価で行うことになる。

また、交差汚染については、食品加工での
HACCP等の観点でも、記載があり、
その場合は食中毒(病原微生物)危害に
限定される場合が多い。
見方を変えると、HACCPだけでは農場の
交差汚染のリスクは管理できないことかと。

ところで、農場で想定する交差汚染の危害は
上記の定義にあるように、
 ・物理的    石、土、破片、毛髪等
 ・化学的    残留農薬、アレルゲン等
 ・(微)生物的 O157、ノロウィルス等
があり、それ以外に
 ・放射能
の観点が入る場合もある。
放射能は一般的には物理的になるが、割と
目に見えるものが物理的
目に見えないものを化学的、というように
みられる場合もある。
ただ、交差汚染の観点での放射能は管理点
としては想定されていない。
参考 管理点8.2.1 原子力災害への対応

以上が交差汚染に関する考察の前置きとなる。
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風が吹けば桶屋が儲かる、という諺があるが、
空気に関連する交差汚染

これを防止するのは、カバーをかけるなど、
遮断する、という方法がある。
媒体は主に風。

風によって危害が運ばれて、何かに付く、
あるいは農産物に付く。
かというのは、作業者、機械・器具、
包装資材など。

何が風で運ばれてくるか、主には、農薬
散布時の霧状のもの:ドリフト。そして
カビの胞子、インフルエンザウィルスなど。

風が吹けば、大事な農産物が汚染される

例えば、圃場の横の取扱い施設、時として
収穫後に保管しているとき、そして、窓が
開いているとき、圃場で農薬散布があると
いつもはない風が吹いたとき、このような
条件が重なった時に場合によってはドリフト
窓から入ってくるかもしれない。
人がいればすぐに対応できるかもしれないが
誰もいなくなるような場合は、収穫物にカバー

収穫物にはカバーする、これを手順に記載する
それだけでも良いが、何故、そうする必要が
あるのかは理解しておくことが望ましい。

それは、持続可能、という、人から人への
情報連携、という場面では特に有効になる。

また、施設内に思わぬ風が入ってきたとき、
立てかけていたものが倒れる、照明器具に
当たる、電球が割れる、大凡電球の下には
農産物、カバーがないと破片が入る。
とはいえ、このようなことは頭ごなし的に
取扱い施設での蛍光灯には破損防止または
カバーをつけるとなっている。

それから微生物的な観点では・・・
これは作業者に対するリスクになるが、
HACCPで初期に取組まれたのは、
餅のカビ
この原因は、餅の製造工程での放冷時
施設内のクーラーのフィルター
その中で繁殖した結果、胞子がばら撒かれた

あるいは、病院での院内感染、エアコンの
気流、つまり空気がその媒介をした。

これらの事例では、原因の特定まで相当の
苦労があったようだ。それくらい空気は、
気づかない存在のようだ。

交差汚染とは、単に汚染が移る、ということ
だけでなく、次々に問題が渡り歩いていく、
ということも意識的に見回すことが必要。

それは頭の中、机の上だけでは不十分。
その作業を行っているときに、その作業が
行われるべき手順を以て、その通りに作業
されていること、さらにその作業にある
リスクはどのようなことがあるのか、
このような観点で見直すことが必要だ。

何故か、その見直しによって改められるのは、
作業要員の意識だけではない。
ここにも手順がある。手順を書いたもの、
つまり手順を書き改めることだ。書き改めた
手順で作業要員の教育訓練を行い、その結果
手順が守られていることを確認する: 検証
このような体制を持つことは、すべてのことに
全体の認識合わせを行う上で非常に重要なこと

エアコンのフィルター、他にも、掃除機の袋
これもフィルター、養液栽培のストレーナや
濾過フィルター、色々なところにあるもの。
これらが汚染源にならないように。
そのためには、洗浄も大事ですね。

次回は水について
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ではまた

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尚、このサイトの掲載内容は私自身の見解であり、

日本GAP協会などの機関とは全く関係はありません。

また、GAPに関するビジネスに利害を及ぼすために

記載している訳ではありません。


ここに記載されている内容は、私自身の経験からの

記載であり、内容が正確でない場合もあることを

ご理解の上、ご利用願います。


もしよろしければ、ご意見などご一報ください。

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by tm3381 | 2018-08-14 05:54 | GAP | Comments(0)

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